2024-08-18

八月後半 若杉朋哉 10句 

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八月後半  若杉朋哉

秋の庭何かことりと音のして

飛ばし合ふ西瓜の種の宙にあり

親戚にまじりて一人盆休み

墓参りざぶざぶ水をかけにけり

木戸開いてをりしところに秋日かな

さまざまに当たる音して秋の雨

石多き秋の浜なり石を蹴る

しづかにも家を揺らして野分かな

破れたるままに朝顔ひらひらと

寝息へと変はつてゐたる夜長かな

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