八月後半 若杉朋哉
秋の庭何かことりと音のして
飛ばし合ふ西瓜の種の宙にあり
親戚にまじりて一人盆休み
墓参りざぶざぶ水をかけにけり
木戸開いてをりしところに秋日かな
さまざまに当たる音して秋の雨
石多き秋の浜なり石を蹴る
しづかにも家を揺らして野分かな
破れたるままに朝顔ひらひらと
寝息へと変はつてゐたる夜長かな
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
八月後半 若杉朋哉
秋の庭何かことりと音のして
飛ばし合ふ西瓜の種の宙にあり
親戚にまじりて一人盆休み
墓参りざぶざぶ水をかけにけり
木戸開いてをりしところに秋日かな
さまざまに当たる音して秋の雨
石多き秋の浜なり石を蹴る
しづかにも家を揺らして野分かな
破れたるままに朝顔ひらひらと
寝息へと変はつてゐたる夜長かな
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