【中嶋憲武×西原天気の音楽千夜一夜】
LAUSBUB「Get Stir Crazy」
天気●テクノは、これまでも現在もあまり聴かないのですが、たまに聴くと、気持ちよくなったりします。今回は、このシリーズで初めてかもしれません、YouTubeの動画ではなく、音源で。LAUSBUB(ラウスラブ)「Get Stir Crazy」(2020年)です。
※ログインetcめんどうという方は、こちらを。2022年のリミックス・ヴァージョンです。
天気●タイトルの「Get Stir Crazy」は、クレイジーになる、というか、イライラする感じの意味らしいですが、曲自体は、ぜんぜんイライラがなく、気持ちよくいつまでも聴いていられる感じ。多くのテクノに言えるのですが、ドライブのとき流しておきたい。
憲武●最初の音から心地よいです。テクノのいいところを集めた感じで、カットアウトで終わるのもいいです。
天気●LAUSBUBというバンドは、2020年のデビュー当時、札幌の女子高生2人。いまさら年齢とかで吃驚することもないのでしょうが、17歳でこれ作ってしまうのは、やはり驚きです。人間側では、いわゆるセンス、テクノロジー側では、高度化と安価化。
憲武●そうですね。細野晴臣の「デイジーホリデー」というラジオ番組に出たことがあって、音楽をつくるきっかけは、ギターの岩井莉子がたまたま YouTube で見た YMO だったということです。で、細野晴臣の「スポーツマン」もカヴァーしてます。ドイツのサウンドクラウドというSpotifyみたいなもので週間チャート1位だったこともありますね。
天気●私はこれまでぜんぜん知らなくて、ツイッターかどこかで偶然知ったのですが、有名なのかもしれません。現在も続いているユニットで、結成当時とその3年後を比べてみるとですね……。
▼2020年に高校在学当時のライブ
▼2023年のライブ
たった3年で、ものすごい変化です。女性って、20歳をはさんだ数年で大変化を遂げることがよくありますが、それにしてもです。
憲武●これがサウンドクラウドで週間チャート1位の曲です。クラフトワークや矢野顕子のように電話をテーマに曲を作っているところが、テクノの王道を行っているというか、伝統を受け継いでいるというか、スゴイです。ドイツが好きなんですね。
天気●去年2024年に初アルバムが出て、今年はフジロックにも出演とか。追いかける気はないんですが、機会があれば、なにか聴いてみたい気はしています。
(最終回まで、あと608夜)
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