2025-10-26

小笠原鳥類 足跡の化石

足跡の化石

小笠原鳥類


詩の雑誌「幻代詩アンソロジー」Vol.5(ライトバース出版、2025年10月)。俳句もあります。岡村知昭「産毛」から、少し読みます

白南風や残念ながら河馬は発つ

始祖鳥が、宇宙から来たイソギンチャクを知っているミミズクに、似合う。

足跡の化石買いたし花氷

知らないワニが多いキツツキもいる公園で蟬が、イグアナだイグアナだ(ピアノ、どこにあるのか)

噴水や蹴るべき缶の見当たらず

泡、ハム(透明なエビのようだと豆腐を歌っている妖怪が、いいリュウグウノツカイだ)

朝凪のふたりの埴輪づくりかな

にわとりシーラカンス(建物を塗る動物が、窓があると思っている鳩の怪獣だ)あると思います

日時計に鱗粉の降る午前かな

思い出した(ピラニアを持っている金属の)畳と笑っているスポーツのボール、ボール

懸垂に戻らなくては昼寝覚

ペンギンと、次のペンギンを(言っているアンモナイトだ)柿。絵の具、俺、取り扱う鰺(と、象)


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