2020-12-20
【句集を読む】旋律 豊里友行『宇宙の音符』を読む 小林苑を
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2016-02-07
イメージのスピード感 豊里友行『地球の音符』の一句 西原天気
イメージのスピード感
豊里友行『地球の音符』の一句
西原天気
それっ蟹が穴掘る月と太陽(ティダ)の笛 豊里友行
ティダは太陽の沖縄読み(だと思う。詳しくは調べていない)。
浜と天空と、垂直の構図は俳句ではめずらしいものではないが、際立って鮮明に、強烈な映像美をもっているのは、やはり亜熱帯という舞台あってこそだろうが、句そのもののイメージ塑像の成果でも、もちろんある。
太陽と月が並列される豪華に「ティダ」というローカリティの要素が加わり、さらに「笛」という音がかぶせられる。
導入の「それっ」の勢いに、以降のスピード感が続く。
俳句は調べだ、と信じる自分に、この句は、鳴って鳴ってしたかがないほど、よく鳴る。「鳴る」とは韻律の問題だけではない。意味とイメージと韻律によって、句は、鳴るのだ。
豊里友行句集『地球の音符』(2015年12月20日/沖縄書房/1,080円)
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2014-08-10
10句作品テクスト 豊里友行 辺野古
辺野古 豊里友行
貝となる祈りの掌中にジュゴン寄る
強化する基地は恐竜の骨組み
カヌー隊は波の音色の音符です
鮟鱇の夢さばかれた白図面
蝶交るカノンの海の鍵穴よ
海の挽歌拒むジュゴンの打楽器
海が焼く顔ならカヌーの辺野古沖
海潰すわれも墓標の一本です
天日干し抵抗の種や北極星(ニヌファブシ)
海も陸も座り込み日々のさざ波
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2013-04-14
2009-11-22
豊里友行 戦争 10句
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私は沖縄戦を体験していない。 それなのに私がこの戦争にこだわってしまう。 勿論私の戦争俳句など笑われて捨て置かれるモノかもしれない。 そう俳句文学も体験という檻に閉じ込められてしまう。 だが私の血潮を熱くする祖先の列がこうして私まで続いているのだ。 沖縄戦では沖縄県民の半数以上が戦死している。 俳人には死者の声など感じ取れないのだろうか。 戦跡や戦争体験者との交流などで追体験する私の心が感じた戦争を詠む。 生き残れた祖先の奇跡を私は戦争文学として詠いたいのだ。 また花鳥諷詠に終始せず俳句を言葉の海に泳がす。 そうすることで俳句文学の地平を開拓して行きたい。
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