【週俳12月の俳句を読む】
榊倫代
妄想入りました
セーターを一人は脱げり美術室 太田うさぎ
題が「胸のかたち」で掲句が一句目。邪道な読み方ですが、セーターを脱ぐことでシャツごしにあらわれてくる胸の形を思いました。
昔から、シャツのボタンを外したときにちらっと見える胸元とか、腕まくりとかに弱いのです(どうでもいいですね)。
美術室という場所もいい。図書室とか理科室とかと比べると、どことなくデカダンな香りがします。同じ芸術系でも音楽室にはない空気。紙や木の切れっぱしとか、デッサン用の胸像だとか、作りかけの作品とか、絵の具や粘土の匂いとか、雑然というか混沌とした空間から生まれるものでしょうか。
紺のセーターに白いシャツの美少年なら完璧です。新年早々妄想入りました。
■ 浜いぶき 「冬の匂ひ」10句 → 読む
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2008-01-06
12月の俳句を読む 榊倫代
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