2010-12-19

10句作品テキスト 高橋博夫 玄冬

玄冬 高橋博夫 

かの一座かなたに一座山眠る

息白し子のおさがりをはおる妻

短日や煮炊きにラジヲつけながら

白息で来てサツクスをふき鳴らし

緑錆の浮きたる楽器十二月

ほんたうの夜のきてゐる海鼠桶

羽子板市日をぬりこめし空たひら

雨ながら北のあかるき冬蕨

調律の音叉の余韻寒晴るる

綿雪や糸ひくものを食ひをれば

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