2010-12-26

「週俳の2010年」回顧〔1〕一月~三月

「週俳の2010年」回顧
〔1〕一月~三月
:第141号~第153号 ……山口優夢



第141号第142号は毎年恒例の新年詠企画。今年は八田木枯さんから佐藤文香さんまで幅広い世代の注目作家に特別作品をいただくという贅沢な企画を筆頭に、皆さまからいただいた新年の一句を並べさせていただきました。

この3か月の間最も多かった記事は、新撰21関連記事でした。まずは新撰21の一句」。新撰21に載った句の中から選んだ一句の鑑賞文を投稿していただくというこの企画は、昨年の年末に開始。投稿のピークは一月でしたが、二月、三月にもほとんどひっきりなしに「新撰21の一句」記事が載るという賑わいぶりで、一月から三月の間で実に42本もの記事が上がっています。

また、山口が『新撰21の20人を読む』と題した新撰21の鑑賞記事第145号から連載し始めました(これはのちに『抒情なき世代 新撰21の20人を読む』と題してブックレット化)。

俳句甲子園の常連校の一つ、開成学園の中学生であった山口萌人、青木ともじの二人による「中学生が読む新撰21」の連載を146号から開始。二人は四月に高校に進学したため、四月以降は「高校生が読む新撰21」として現在も連載を継続中です。ちなみに、著者のうちの一人、青木ともじは今年度俳句甲子園で個人最優秀賞を獲得しました。

さらに第146号第147号では、新撰21のシンポジウムで取り上げられた論考の著者の方々(神野紗希、外山一機、髙柳克弘)の、シンポジウムを受けての異論や反応を掲載させていただきました。第149号第152号に掲載されたゼロの会の句会録(句会録1、句会録2)は、新撰21の番外編のようなもので、自身が新撰21に参加している越智友亮が、新撰21世代俳人と行なった句会の記録となっています。

「新撰21」以外にもトピックの多かった時期でした。現代俳句協会青年部が話題の勉強会とシンポジウムを開催。勉強会「田中裕明『夜の形式』とは何かは上田が第一部を、生駒大祐さんが第二部をレポートしています(第145号および第146号)。それに関連して関悦史さんが「夜の形式」について呟いたツイートをまとめた記事も掲載させていただきました。シンポジウム「俳句以後の世界」については前篇後篇と上田がレポートを執筆しています。

第147号では上田が「ひとりのおっさんが好きに決めた部分」として西村睦子著『正月のない歳時記』を紹介。さいばらは第148号から「真説温泉あんま芸者」と題した不定期連載を開始し、有季、無季に対する俳人の態度を分類するなど、週俳の「中の人」も記事を書いています。

ネット生まれ、ネット育ちでネットの中に死んでいった裏悪水の10句が掲載された第149号も話題に。

第150号ではおなじみの「まるなげ」、否、「まるごと」企画、今回は「川柳バックストロークまるごとプロデュース号」。この号で発表された川柳の鑑賞記事はウラハイに掲載されました。

猫髭さんのオーロラ吟行の連載が始まったのは第152号。週俳史上最もスケールの大きい旅行記です。


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