第10号~第19号より
小林苑をさんのオススメ記事
2007年の夏、なんとも初々しい「週刊俳句」を読み返す。回文特集(第10号、第11号)、第1回週刊俳句賞、俳句甲子園リポート(第18号、第19号)、『俳句研究』休刊のニュースもあるし、俳句の日の短冊法要の案内まで載っている。おお! 結構、出揃っているではないか。
ここからひとつ選べというなら、第17号・第18号に掲載の
●遠藤治×さいばら天気 第16号・柳×俳 「二秒後の空と犬」「裸で寝る」を読む ≫(上)
≫(下)
これ、第6号から開始している「柳×俳シリーズ」の3回目。ひとつのテーマで柳人・俳人が7句を競作、併せて作家本人がお互いにコメントする、さらに評者2人の対談がつくという充実した内容。スタート当時から、こんな試みをしていたってことに、まずは敬意を表しておきたい。
俳句をやっていると、川柳のことが気にはなるものだ。なんといっても同じ五・七・五。「なにが違うのよ」ってなわけだけれど、これがなかなか難問な上に、お互い自分の土俵だけで精一杯なところもあって、あまり交流がなかった。のだけれど、このところ『超新撰21』に川柳の清水かおり氏が入る等もあってか、関心が深まっているようだ。
そこで、ここはひとつ、この記事を読み返してみよう。遠藤治氏の言う「意味の宙づり状態」と言うのも面白い(詳しくは本文で)。それはでも、川柳と俳句の違いではないし、「詠む主体」の話も出てくるが(もちろん、詳しくは本文で)、それも違いではないような。違いからジャンルについて考えたい人にも、違いから俳句を見直したい人にも、おすすめです。
●
≫ 既刊号の目次 001-020
2011-02-20
第10号~第19号より 小林苑をさんのオススメ記事
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 comments:
コメントを投稿