2013-01-06

新年詠2013-5 テキスト

新年詠2013-5

すずなすずしろ姉妹で眉を剃りおとす  鳥居真里子
疑問符と感嘆符を並べて初湯  内藤独楽
初夢の女いつでも後ろ向き   仲 寒蝉
嫁が君噛む吸ふ齧る突く舐める  中嶋憲武
自画像の息出て餅花の揺るる  中村 遥
モルモン教的初夢でありにけり  中山奈々
凍つ夜に蛇の跡追う九段下  七妄當麻
雪達磨みんな男で融けており  鳴戸奈菜
初茜刻々と空膨張す  二階堂きなこ
喫茶よたろう正月の海よく見えて  西村麒麟
鳥肌の立ちたる読書始かな  西山ゆりこ
初詣願ふは母のことばかり  猫髭
初詣ドネルケバブとすれちがう  野口 裕
乾杯のごとく羽子板重ねけり  野口る理
伊勢海老の真っ赤な真っ赤な女の子  橋本 直
初空や出すといふこと気持ちよき  羽田大佑
いにし世をほろと飛びだす羽子の音  羽田野 令
甥の寝顔と寝正月  馬場古戸暢
新玉の礼の黒目やアルカイク  早川純子
初夢で殺めてしまふ人のこと  腹尾切人
考妣に別れを告ぐる三日かな  原 和人
つらぽよな新語よ精神科さぼれ  反現代死イ
裏山の扇の形の淑気かな  日原 傳
あんなものにまで初をつけ年男  廣島屋
月光のしんしんとあり鏡餅  広渡敬雄
この中に贋の新年詠がある  福田若之

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