自由律俳句を読む 10 コスモス
馬場古戸暢
「コスモス」の美しさには、詩情をかき立てられてしまうのである。
願いごと無いわけではないコスモス夜に揺れ シブヤTヒロ
願いごとをコスモスにかける風習があるのだろうか。あるいは、七夕の日の景だろうか。どちらにせよ、日中とはまた異なった風貌を、コスモスがみせてくれていたことだろう。
コスモスの絵届いて秋になる 井上敬雄
季節ごとに、季節の風物を描いた手紙が送られてくるのだろう。電話だけでなくインターネットが主流となった時代において、もとい、インターネットを主に用いる私にとっては、どうにも味がある営みである。この絵手紙に対して、作者は何を描いて送ったのだろうか。
コスモスなよなよ風はいつもここにいる 上田森彦
コスモス畑には、いつも風が吹いているイメージがある。無数のコスモスたちが、なよなよと吹かれているイメージがある。コスモスと風は、絶えずセットで存在しているものなのかもしれない。
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2013-09-08
自由律俳句を読む10 コスモス 馬場古戸暢
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