草の絮 村田 篠
二学期の少年水に触れてゆく
秋の暮とは階段の見ゆる窓
鉄塔の二百十日の高さかな
水澄むや玄関先に人の立つ
地響きのして秋麗の鼓笛隊
秋灯のひとつ港を離れけり
町名のここより変る白芙蓉
草の絮降る石を運んでゐる人に
月の夜をオプティミストの通りけり
花野より傘をなくして帰りたる
●
2013-09-15
10句作品テキスト 草の絮 村田篠
登録:
コメントの投稿 (Atom)
毎週日曜日更新のウェブマガジン。
俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
草の絮 村田 篠
二学期の少年水に触れてゆく
秋の暮とは階段の見ゆる窓
鉄塔の二百十日の高さかな
水澄むや玄関先に人の立つ
地響きのして秋麗の鼓笛隊
秋灯のひとつ港を離れけり
町名のここより変る白芙蓉
草の絮降る石を運んでゐる人に
月の夜をオプティミストの通りけり
花野より傘をなくして帰りたる
●
0 comments:
コメントを投稿