後記 ◆ 西原天気
年末というとアレですよね、アレ。
週刊俳句・2013年の重大ニュース
■金原まさ子さんの句集『カルナヴァル』とエッセイ集『あら!もう102歳』をお手伝い
上田信治さんと私(西原天気)が担当。「金原さんの本を出したいね」(言い換えれば、金原まさ子という素晴らしい存在を広く世に知らしめたい)から始まり、いろいろありました。少なからぬ方々のご好意とご尽力にも支えられ、2月に『カルナヴァル』、4月に『あら、もう102歳』刊行。
『カルナヴァル』では、選句から句の並びまで「よきにはからえ」と、著者の金原さんは貴族のような鷹揚さ。土台を信治さんが拵え、協議検討、詰めではデザイナーさんとの打ち合わせにも二人で出かけました。
エッセイ本の制作には金原さんのご自宅に十数回も通ったでしょうか。小久保佳世子さん(「金原まさ子百歳からのブログ」運営)、担当編集ヨシダさん、信治さん、私の4名。
こんなに楽しい取材もないというくらい楽しいもので、それはつまり金原さんが……いや、これ以上詳しい話はここではもったいないので、やめておきますが(どこかで訊かれればいくらでもお話しします)、ひとつだけ。半世紀近くも年長の方とおしゃべりしている感じはまったくなかった。もちろん最上の敬意をもって接するのですが、そんな慎みや遠慮をつい忘れてしまう。ちょっと年上の(とびっきり話のおもしろい)ガールフレンドと過ごしているようでした(信治さんもおそらく同じでしょう)。
と、自分たちばかり楽しんでしまい申し訳ないのですが、その楽しさは、金原さんの御本でみなさんにお裾分けできたつもりです。
追記:
第3句集『遊戯の家』刊行に尽力された柴田千晶さん(金雀枝舎)に拍手を。『遊戯の家』がなければ『カルナヴァル』もなかったのですから。
■村田篠さん、三重から東京・月島に戻る
8月、ふたたび東京の住人に。月島の鍋屋で週俳の打ち合わせ(という名の飲めや食えや)と行きたいものです。
■村越敦さんが「週俳」運営および大学を卒業、社会人に
しばしお別れの「後記」はこちら≫http://weekly-haiku.blogspot.jp/2013/03/310_31.html
上田信治さんの前口上(露払い)に「あまりに有為な人材なので、いったん実社会にお返ししたほうがよろしかろうということで、前のお二人同様、週俳スタッフとしても、とりあえず「卒業」ということになります」とあるように、週俳の美しい(笑)伝統を踏襲したかたち。
■祝!元・週俳当番の山口優夢さん、パパに
詳細についてはこちらをどうぞ≫http://weekly-haiku.blogspot.jp/2013/10/10_2342.html
■俳誌「ku+(クプラス)」創刊、決まる
上田信治も加わる新雑誌。
詳細はこちらをどうぞ
≫http://weekly-haiku.blogspot.jp/2013/09/kuku.html
≫http://weekly-haiku.blogspot.jp/2013/09/ku4.html
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以上、運営の出来事を中心にまとめてみました。
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今年も、読者のみなさん、執筆者のみなさんには、たいへんお世話になりました。来年もなにとぞよろしくお願いいたします。
あ、新年詠、例年どおり、お寄せください(お知らせはこちら)。たまに12月中に寄稿してくださる方がいらっしゃいますが、新年詠は新年に。
それでは良いお年を。
次の日曜日、明けて2013年1月5日に、またお会いしましょう。
no.349/2013-12-29 profile
■橋本 直 はしもと・すなお
1967年生。「豈」同人、「鬼」会員。「俳句の創作と研究のホームページ」
■馬場古戸暢 ばば・ことのぶ
1983年生まれ。自由律俳句(随句)結社「草原」同人。
■小川春休 おがわ・しゅんきゅう
1976年、広島生まれ。現在「童子」同人、「澤」会員。句集『銀の泡』。サイト「ハルヤスミ web site」
■野口 裕 のぐち・ゆたか
1952年兵庫県尼崎市生まれ。二人誌「五七五定型」(小池正博・野口裕)完結しました。最終号は品切れですが、第一号から第四号までは残部あります。希望の方は、yutakanoguti@mail.goo.ne.jp まで。進呈します。サイト「野口家のホーム ページ」
■上田信治 うえだ・しんじ
1961年生れ。共著『超新撰21』(2010)『虚子に学ぶ俳句365日』(2011)共編『俳コレ』(2012)ほか。
■村田 篠 むらた・しの
1958年、兵庫県生まれ。2002年、俳句を始める。現在「月天」「塵風」同人、「百句会」会員。共著『子規に学ぶ俳句365日』(2011)。俳人協会会員。「Belle Epoque」
■西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。「月天」同人。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。ブログ「俳句的日常」 twitter
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