林田紀音夫全句集拾読 301
野口 裕
朝からの雨の遙かを給水車
平成七年、未発表句。不思議なことにネットの時代になると、私のようなものぐさでも、この句の出来た日が特定できる。当時の天候記録も紀音夫の 住んでいた芦屋市の水道が復旧するまでの期間(六週間)もネットから拾える。両者をつきあわせると、朝から雨の降った日は一月二十二日しかない。当日は日 曜日に当たるが、あの混乱の中では曜日は関係なかっただろう。
雨の中で、飲み水を確保するための給水車を待つ。皮肉な状況だが、遠くから豆粒のように見える給水車が待っている身にはじれったく見えただろう。
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2014-02-02
林田紀音夫全句集拾読 301 野口裕
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