後記 ● 村田 篠
今週号の表紙写真のなかをたくさんの鯉幟が泳いでいるのを見て、なつかしい思いが込み上げてきました。そういえば、もう何年も、空に翻る鯉幟を実際に見ていないなあ、と気づきました。
自宅のベランダから見えるのは、民家の2階のベランダに立てられた小さな鯉幟がひとつ。先日都内の下町の方へ吟行に行き、3時間ほどの間に見た鯉幟も小さなものがひとつだけで、庭につつましく立っていました。
私が子どもの頃に住んでいた社宅の広場には、鯉幟専用の背の高いポールがありました。そして、当番のお宅が鯉幟を上げたり下ろしたりする日には、そういうことに関心のある子どもたちがなんとなく集まってきて、作業を眺めたり手伝ったりしました。風を受けているときは雄々しかった鯉幟が、下ろされぺしゃんこになって畳まれてゆくのが面白くて、毎年見物していました。
住宅事情や行事への関心や、いろんなことがすっかり変化してしまったことを、鯉幟を見て久しぶりに考えました。
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さて、今週から新しく「八田木枯の一句」が始まりました。何人かの執筆者で毎週一句ずつ紹介してゆきます。どうぞお楽しみに。
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それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。
no.367/2014-5-4 profile
■木村オサム きむら・おさむ
1961年神戸市生まれ。「玄鳥」同人。現代俳句協会会員。
■飯島章友 いいじま・あきとも
1971年生まれ。「川柳カード」同人、「歌人集団かばんの会」会員、「ぷらむ短歌会」会員。第25回短歌現代新人賞受賞。
1957年東京生れ。1999年「魚座」入会。「魚座」終刊にともない2007年より「雲」同人。2009年「雲」退会。第4回(2001年)「魚座」新人賞。第15回(2001年)俳壇賞。句集『眠るまで』(本阿弥書店)。「絵空」同人。俳人協会会員。
■生駒大祐 いこま・だいすけ
1987年三重県生まれ。「天為」「トーキョーハイクライターズクラブ」所属。「東大俳句会」等で活動。blog:湿度100‰
■小林苑を こばやし・そのお
1949年東京生まれ。「里」「月天」「百句会」「塵風」所属。句集「点る」(2010年)上梓。
1949年東京生まれ。「里」「月天」「百句会」「塵風」所属。句集「点る」(2010年)上梓。
■関 悦史 せき・えつし
1969年、茨城生まれ。第1回芝不器男俳句新人賞城戸朱理奨励賞、第11回俳句界評論賞受賞。「豈」同人。共著『新撰21』(邑書林)。句集『六十億本の回転する曲がつた棒』(2011)にて第3回田中裕明賞を受賞。URL:http://etushinoheya.web. fc2.com/(管理人は別人) URL:http://kanchu-haiku. typepad.jp/blog/(句集紹介用ブログ)
1969年、茨城生まれ。第1回芝不器男俳句新人賞城戸朱理奨励賞、第11回俳句界評論賞受賞。「豈」同人。共著『新撰21』(邑書林)。句集『六十億本の回転する曲がつた棒』(2011)にて第3回田中裕明賞を受賞。URL:http://etushinoheya.web.
1983年生まれ。自由律俳句(随句)結社「草原」同人。
■小久保佳世子 こくぼ・かよこ
1945年生まれ。「街」同人。句集『アングル』。
■小久保佳世子 こくぼ・かよこ
1945年生まれ。「街」同人。句集『アングル』。
■大井さち子 おおい・さちこ
1960年生まれ。長野県在住。「鷹」所属。句集「秋の椅子」(2009年邑書林)。
1960年生まれ。長野県在住。「鷹」所属。句集「秋の椅子」(2009年邑書林)。
■近 恵 こん・けい
1964年生まれ。青森県出身。2007年俳句に足を踏み入れ「炎環」入会。同人。「豆の木」メンバー。2013年第31回現代俳句新人賞受賞。 合同句集「きざし」。
■西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。「月天」同人。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。ブログ「俳句的日常」 twitter
■村田 篠 むらた・しの
1958年、兵庫県生まれ。2002年、俳句を始める。現在「月天」「塵風」同人、「百句会」会員。共著『子規に学ぶ俳句365日』(2011)。俳人協会会員。「Belle Epoque」
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