【週俳4月の俳句を読む】
ネヂ
マイマイ
4月の俳句楽しく拝読致しました。
田楽の跡の皿掻く串の先 阪西敦子
まるで鉛筆で描いた静物画のようだ。素材もありふれているし、特別に難しい言葉を使っているわけでもないが、実体をストイックに写しとっている。「届いて」はこのような写生句あり実から虚へ分け入っていくような句もあって読み応えがあった。
街ぢゆうにネヂ軋ませて家具の恋 西原天気
「戦争」は一句のなかに少しずつ何かが盛ってあるようで飽きさせない作りになっている。掲句は「○○の恋」という春の季語をもじってあって、家具がみしみし音をたてて別の家具を口説いたりする場面を想像して楽しかった。マニアな楽しみとでも言おうか。
第415号2015年4月5日
■北大路翼 花の記憶 12句 ≫読む
■外山一機 捜龍譚 純情編 10句 ≫読む
■阪西敦子 届いて 10句 ≫読む
第416号 2015年4月12日
■西原天気 戦 争 10句 ≫読む
2015-05-03
【週俳4月の俳句を読む】ネヂ マイマイ
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