〔今週号の表紙〕
第420号 京都の、なーんにもないところ
小池康生
京都府木津川市加茂町を歩いた。案内役は、『木津川アート』のプロデューサーで、ここらあたりには顔が広い。写真はあるご婦人のお宅。フツーの民家なのだが、フレンチレストランと言われても蕎麦屋と言われても納得する佇まい。畑を耕し、絵を描き、焼き物をし、自給自足の生活をなさっている。しかし、ただのひとり暮らしとは思えない。聞けば谷川賢作さんのコンサートを開かれたこともあるとか。とてもいい空間で、句会に使ってくれもいいとのこと。柱、梁、テーブル、暖炉、色々撮ったが、どれも説明的な写真になる。それで天井にカメラを向けたのが、表紙の写真。「筍でも掘って行きますか」と勧められたが、予定があるのでご辞退し、次に訪ねたお家で掘らせていただいた。この界隈、おもてなしが筍堀?前日が雨だったのこともあり、実に柔らかくおいしい筍が採れた。ここ加茂町、最近アーチストや漫画などが移り住んできているらしい。なにもないけれど、穴場だなぁ。
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