〔今週号の表紙〕
第480号 CINEMA
守屋明俊
立川シネマ・ツー。2階から雨降りの気怠い街が見える。無機質の色調。暫く、ゴダールの『アルファヴィル』の主人公の気分で居られた。
手前の天井に扇風機がカラコロ回り、映画を観る前からハードボイルドタッチの感情が移入される。自分をさえ忘れさせてくれるこういう時空が有り難い。
そのような格好いいことを言っていながら、映画を観終わったあと毎度、立川高島屋の地下で崎陽軒の焼売弁当を買うのが慣わしになっていることを今、思い出した。
バーボンを1万本飲んで死んだハンフリー・ボガートの真似事をして数十年。でも、焼売は美味しい。
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