〔今週号の表紙〕
第485号 休暇の島
橋本 直
ロビンソン・クルーソーが流れ着いた島みたいなところで、休暇をすごす。
島の周りはほとんど断崖で、少し砂浜があるところ。
海がひたすら美しい。
一軒宿の飲み水はちょっとしょっぱくて、生ぬるい。
オーナーは無口なドイツ人で、スパイ映画が似合いそうな風貌をしてる。
ぼくらは毎日海にいっていたけれど、
となりの部屋のカップルは、ゆっくりと朝ご飯を食べて、
毎日昼間に大きい声をだしてセックスしているらしい。
夜はいったい何をしているのだろう。静かだけど。
海はひたすら美しい。
この島のすぐ沖には旧日本軍の撃沈された船が何隻も沈んでいる。
そう言われなければ、とてもそうは見えないけれども。
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