【自薦記事 500号を振り返って】
あの頃とこの頃
生駒大祐
僕が週刊俳句に書かせてもらった記事を改めて読んでみると、 5年前前後に書かれた記事が一番エッジが効いているというか、 自身が読んでもある程度面白い。
例えば、
2011-05-15〔超新撰21を読む〕錬「幻想」術について 青山茂根の一句
2011-05-15
週刊俳句時評第31回 光り輝くために 読むこと―詩客、spicaについて
2011-06-26
など。
この時期は僕にとって特殊な時期で、 パブリックには東日本大震災があった直後であり、 プライベートでは就職活動をしていた( 生まれ変わっても新卒就活はやりたくないと思う)。
俳句に対する関わり方や考え方も、 あの頃とこの頃では違っていた。
あの頃は僕の中で俳句の世界の扉が外に向けて開いていった時期で 、学生俳句界隈の(良くも悪くも) クローズドな感覚をひきずっていた僕が、 様々な種類の俳句に触れることを遅まきながら最も楽しんでいたと きだった。
俳句がただただ面白い、 というモチベーションだけで俳句や文章を書いていた。
この頃はどうかというと、別に俳句がつまらなくなってはいない。
ただ、俳句に対するモチベーションが複雑化している、 という感覚が強い。
少しすっきりとした俳句への関わり方をしたいな、 とあの頃の僕の文章を読んで思った次第。
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