後記 ● 村田 篠
まずは、落選展へのたくさんのご応募、ありがとうございました。掲載は来週号になりますので、しばらくお待ち下さい。よろしくお願い致します。
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今週号も先週号に続き、コンパクトにお届けします。俳句作品がなく、俳句についての論評もなく、読み物のタイトルがふたつ並ぶ表紙からは、草創期の「週刊俳句」が思い出され、たまにはこんな軽快な号があってもいいな、と思います。
楽しく読ませていただいた牟礼鯨さんの「西遠牛乳」は最終回、知らない土地でふらっとひとりで入る食堂でのやりとりでは、自分にも身に覚えのある所在なさが絶妙のニュアンスで描かれていて、思わずにんまりしてしまいます。憲武さんと天気さんの「音楽千夜一夜」では〈マッシュアップ〉という手法について語られていますが、この手法での先行作品との関わり方は、たしかに俳句にも通じるところがあるかもしれません。俳句は、「類想」からの「再編集」ということに無自覚ではいられない文芸ですから。
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それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。
それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。
no.549/2017-10-29 profile
■牟礼鯨 むれ・くぢら
1984年静岡県熱海市生まれ、東京都育ち。2014年に「花鳥■牟礼鯨 むれ・くぢら
■中嶋憲武 なかじま・のりたけ
1994年、「炎環」入会とほぼ同時期に「豆の木」参加。2000年「炎環」同人。03年「炎環」退会。04年「炎環」入会。08年「炎環」同人。
■西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。笠井亞子と『はがきハイク』を不定期刊行。ブログ「俳句的日常」 twitter
■村田 篠 むらた・しの
1958年、兵庫県生まれ。2002年、俳句を始める。現在「月天」「塵風」同人、「百句会」会員。共著『子規に学ぶ俳句365日』(2011)。「Belle Epoque」
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