〔今週号の表紙〕
第570号 首
大塚 凱
日付が変わっていた。母校の校門前のおいしいサンドイッチ屋が、翌朝の仕込みをしている。高校生の頃、僕は運動会のポスターを店頭に貼ってもらうお願いに来たのだった。店主のおじさんはにこやかに、それを公明党のポスターの隣に貼った。
道端に、首が捨てられている。たくさんの首が。僕はこっそりとそれを撮って、知っているあの人が苦しそうな深夜の、Twitterに流したのだった。
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