2018-06-24

〔今週号の表紙〕第583号 猫の親子 福田若之

〔今週号の表紙〕
第583号 猫の親子

福田若之



暮らしが日々の単なる淡い繰り返しにすぎないかのような錯覚におちいったときには、やっているもろもろのことがらを一日だけ軽く放り出して、自転車に乗る。居住地から自転車で川のあるところに出て、そこからさらに川沿いにずっと下っていく。川は何度かの合流を繰り返しながら、暮らしたことのない町をいくつも抜けて、南東へと流れていく。


川沿いをゆきながら、句は、できるときもあるし、できなくても別にどうでもよい。できる句は、見えているものにあからさまに関わるときもあるし、そうでないときもある。

六月の日差しは、半袖に容赦しない。肌がすっかり焼けてしまった。



小誌『週刊俳句』ではトップ写真を募集しています。詳細は≫こちら

0 comments: