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2026-06-28

後記+プロフィール1001

後記 ◆ 福田若之


校歌というのは、思いがけない人が関わっていたりして、おもしろいことがありますね。

短歌にまったく疎い僕は、恥ずかしながら、土岐善麿という名を一昨年ごろにはじめて歌人として知ったのですが、あとでわかって驚いたのは、彼が僕の通っていた小学校の校歌の作詞をしていたということ。

YouTubeで探してみたら、ひとの歌っている動画が出てきました。


〽正しきもののみ ちからなりと
 社会は呼ぶよ 野の風に
のところ、子どもながらに、かっこいい詞だなと思っていたのを思い出します。

調べてみると、善麿は生前けっこうな数の校歌の作詞をしていたようです。


それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。


no.1001/2026-6-28 profile

■伊野こう いの・こう
川柳結社「蜂」編集部。のんべえ大学東京キャンパス所属。第一回鱗kokera川柳賞受賞。

■小野寺里穂 おのでら・りほ
1994年岩手県生まれ。2023年第一句集『いきしにのまつきょうかいで』刊行。川柳句会ビー面参加。川柳結社「蜂」同人。シアターカンパニーDr. Holiday Laboratory メンバー。

■暮田真名 くれだ・まな
1997年東京生まれ。「蜂」主宰。著書に『ゆきどけ産声翻訳機 Best selection 100 現代川柳アンソロジー』など。

■榊陽子 さかき・ようこ
1968年生まれ。川柳(無所属)。

■森砂季 もり・さき
2023年2月、暮田真名氏の『あなたの知らない川柳の世界』を受講し、現代川柳を詠むようになる。川柳結社「蜂」、川柳スパイラル会員。句集「現代川柳句集 プニヨンマ」(私家版)。翌年から、川柳をボーカロイドに歌ってもらう「現代川柳ボカロP」という活動を始める。

生駒大祐 いこま・だいすけ
1987年三重生まれ。大塚凱と「ねじまわし」を共同発行。イベントユニット「真空社」社員。受賞に第3回攝津幸彦記念賞、第5回芝不器男俳句新人賞、第11回田中裕明賞(『水界園丁』にて)等。句集に『水界園丁』(港の人, 2019)。

■大塚凱 おおつか・がい
1995年千葉生まれ。「ねじまわし」を発行。イベントユニット「真空社」社員。第7回石田波郷新人賞、第2回円錐新鋭作品賞夢前賞。

■中山奈々 なかやま・なな
1986年5月生まれ。歯の詰めものが取れたまま放置している。そろそろ行かねば。「百鳥」「淡竹」「川柳スパイラル」

■南幸佑  みなみ・こうすけ
2004年生。澤俳句会、東大俳句会所属。俳句賞「25」実行委員(副委員長)。

■湊圭伍 みなと・けいご
松山在住。「川柳スパイラル」「せんりゅうぐるーぷGOKEN」「Lyric Jungle」同人。句集『そら耳のつづきを』(書肆侃侃房)。『はじめまして現代川柳』(小池正博編著、書肆侃侃房)に入集。海馬万句合・海馬川柳句会主催。

山田耕司    やまだ・こうじ
1967年生まれ。俳句同人誌「円錐」編集人。句集『大風呂敷』『不純』。

■岡田一実 おかだ・かずみ
1976年富山生まれ、松山在住。「鏡」同人。note(https://note.com/suisei13)で俳論やPDF句集などを発表中。

■吉川千早 よしかわ・ちはや
1982年生。澤俳句会同人。俳人協会会員。第10回新鋭俳句評論賞。

細村星一郎 ほそむら・せいいちろう
2000年生。第十六回鬼貫青春俳句大賞。webサイト「巨大」管理人。

■鈴木茂雄 すずき・しげお   
堺市在住。「Picnic」「KoteKote-句-Love」所属。Twitter「ハイク・カプセル」http://twitter.com/haiku_capsule

■中嶋憲武 なかじま・のりたけ
1960年生まれ。「炎環」「豆の木」2013年週俳eブックス「日曜のサンデー」2018年 第四回攝津幸彦記念賞・優秀賞受賞。2019年 第0句集「祝日たちのために(港の人)」山岸由佳とのコラボレーションによるwebサイト「とれもろ」

■岡田由季 おかだ・ゆき
1966年生まれ。「炎環」同人。「豆の木」「ユプシロン」参加。句集『犬の眉』(2014年・現代俳句協会)、『中くらゐの町』(2023年・ふらんす堂)。第67回角川俳句賞。YouTube 「俳句ファンちゃんねる」
 
■西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。笠井亞子と『はがきハイク』を不定期刊行。ブログ「俳句的日常」 twitter

■上田信治 うえだ・しんじ
1961年生れ。共著『超新撰21』(2010)『虚子に学ぶ俳句365日』(2011)共編『俳コレ』(2012)ほか。句集『リボン』(2017)エッセイ『成分表』(2022)。

福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。「群青」、「オルガン」に参加。第1句集、『自生地』(東京四季出版、2017年)にて第6回与謝蕪村賞新人賞受賞。第2句集、『二つ折りにされた二枚の紙と二つの留め金からなる一冊の蝶』(私家版、2017年)。

2026-06-07

【句集を読む】舟への憧れ 山岸由佳『丈夫な紙』評 福田若之

【句集を読む】

舟への憧れ
山岸由佳丈夫な紙』評

福田若之

『豆の木』第27号(2023年6月)より転載


『丈夫な紙』という書名は、見たところ、なんとなく無骨な感じがする。その感じは、たとえば、本書のなかに収められた八つの章の表題――「スピーカー」、「見えない硝子」、「ボクシングジム」、「歩行者天国」、「幻の羽子板」、「一輪草の夜」、「十一月の木」、「鳩のゆめ」そして「手から手へ」――と比べてみても、明らかだろう。さて、この書名が無骨に感じられるのはどうしてか。それは、おそらく、丈夫な紙という言葉が、多くの場合、何かの素材として紙を扱うひとのものだということによる。この言葉は、次のとおり句に書きこまれている。

 黄のカンナ丈夫な紙を探してゐる

何かのために、丈夫な紙が探しもとめられている。要するに、この書名は本来何かの素材を指し示すはずのもので、ただし、その素材が何をかたちづくるかについては、さしあたり読み手には知るよしもない。だから、この書名は読み手に無骨な印象を与えるとともに、何のための紙なのか、何のために丈夫でなければならないのか、という問いをもたらす。句集などというのは、どんな句を載せようと、畢竟、丈夫な紙の束にすぎない、というイロニーだろうか。しかし、集められたくさぐさの句は、そうした皮肉な自己言及の文脈を帯びてはいない。

問いは宙づりのまま、しだいに、ひとつの象徴的なイメージが、くりかえしのうちに際立ちはじめる。水だ。

まず、季題としての水を書いた句がある。

 草に風ロープ張られてゐる泉
 春水の揺れゐし奥の歯にちから
 水温む誰も死なない陽だまりの
 噴水をはなれぬ人の長き髪

読み手は、これらの句に、それぞれの季の水の表情を思い描くだろう。とくに表情がはっきりしているのは、三句目にあげた水温むの句だと思う。誰も死なない陽だまりという言葉に、目のくらむようなまばゆさとあたたかさを感じる。そのまばゆさ、そのあたたかさが、ふっと死ということを呼びおこす。誰も死なないという言葉は、死を思うときにしか湧いてこない。

つぎに、季題とは別に水を書いた句がある。

 満月の浅瀬は砂を吐きつづけ
 炎天の水を跨ぎて人に会ふ
 水音の氷を渡り城の跡
 躑躅ほろほろ命日の階段にみづ
 雉鳴いて腐りたる水地に馴染む
 藻の花のひらいて水の忘れゆく

これらの句は、水そのものを指し示す言葉が、はっきりと書かれている。取りあわせによって、水がそれぞれの表情を浮かびあがらせている。

さらにまた、水そのものが名指されなくとも、書かれた景のうちに、水のあることが感じられる句もある。

 排水溝ひゆうと告げたる檸檬かな
 雪の果肥りつづける魚の棲み
 ひかる雲あり蟷螂の濡れてをり
 さくらんぼ洗ふ時計のあかるさを

これらの句において、水は、排水溝を鳴らしたり、魚が息づいたり、かまきりを濡らしたり、さくらんぼの実をきれいにしたりすることで、その存在を示している。

この句集にみられる水の表情は、このとおりさまざまだ。けれども、読みかえすにつれて、とりわけひとつの表情が、くりかえし書かれていることに気づかされる。

 こゑ消えてプールに映る誰かの家
 足元のみづの揺らいでリラの花
 水底を覗き青葉に囲まるる
 とんぼうの水面に鳥居さざなみの
 雪やみし水面に映る赤ん坊
 潦の木々雉よあらはれよ

映すとはっきり書いてある場合も、そうでない場合もあるけれども、水は、くりかえし、そのつど異なる何かを映してみせる。平らでない、たったひとしずくの水さえもが、外界を映しだす――《一滴の水に映つてゐる九月》。とりわけ目を惹いたのは《朝焼のもうすぐ終はる水たまり》という句だ。空の刻一刻の色合いの移りかわりが水に映りこむさまを、この句は情感をこめて指し示す。

水の表面への関心は、水のうえに現れるさまざまのものへの関心とも結びつくだろう。

 あたたかに鳥の流るる夜の川
 鴨流れ笛の音流れ遅き日を
 水のうへのこゑすれちがふ桜かな

この句集の主体にとって、水面という場は、ものがただ浮かぶところではない。水面にあるものはたえず移ろっていく。くりかえしのうちにさえ、そのつど生まれなおすものがある――《繰り返し繰りかへし海月となりぬ》。そして、この移ろいは、もちろん、水そのものが流れ、湧き、動いていくということに由来する。

 雪原の真下をとほる水の音
 タンバリン鳴らす造り滝の前
 石を生む体の睡り泉湧く
 湧水の小石の力花菖蒲
 犬抱いて降りゆく春の川音へ
 つばくらめ川を下つてゆけば夜
 金色の川越ゆ受験生の頰

雪原の句が示すとおり、流れは潜伏することもある。だから、《ストローを上る果肉や成人の日》という句なども、やはり水にのって流れるものを描いた句と捉えることができる。海月の句から思われるとおり、この流れは、去るばかりではなく、巡るものだ。雨や雪が、この水の流転のうちに組みこまれている。ほんとうに、ほんとうにくりかえし、水が降りそそぐ。ときには、雨はじかに見えていないかもしれない――《地上は雨誰彼のこゑ秋灯》。地上の音や声によって、見えていない雨を知ることがある。雨は、ほんとうにかすかなこともある――《赤い羽根濡れないほどの雨の降る》。そうかと思えば、ひどく降ることもある――《カンナから土砂降りの橋見えてゐる》。急なこともある――《驟雨来る猫の背骨を撫でながら》。広く降ることもある――《藤の花見下ろす雨のひろびろと》。もちろん、雨を感じるのは外ばかりではない――《秋の蚊と入り来し雨の男かな》。ときには、雨という名で呼ばれないこともある――《蟋蟀のこゑの空より崖に水》。せつなく感じられることがある――《雨音のつたはる手擦星まつり》。懐かしく感じられることがある――《大根を煮てこの町に雨の降る》。甘やかに感じられることがある――《枇杷を剝く男の指の甘え雨》。そして、ぬくもりを感じさせてくれることもある――《しろき根のあらはに雨のあたたかし》。雨はそうして、やがて止む――《蟋蟀の木のまつすぐに雨上がる》。

冬や春には、雪のこともある。さまざまの場所に、さまざまのものに雪は降る。

 デパートを出て宝くじ売場の雪
 鉄橋の向うは母の春の雪
 透明な洗濯ばさみ雪降るなか
 子供服売場こどものゐない雪
 傘越しに階段見ゆる春の雪
 雪柳に雪積もる日や客ひとり

もちろん、積もった雪は、やがては融けて水となって流れはじめるだろう――《雪解けの鴉の瞳深く塗る》。雨として、また雪として、降りようはほんとうにさまざまだけれども、地上に降りそそぐ水が、やがて地を伝わり、泉となり、川となって、流れていく。

姿を変えながら句集をゆく水とともに、水のうえを流れるもの、その象徴として、舟という語が姿をあらわす。

 舟は花つめたい顔の揺れながら

舟として立ちあらわれる花とは、つまり花筏のことだろう。顔は、花びらが流れていく水面に映って、つめたく揺れている。

ところで、花といえば、こんな句もある。

 紙の花飾り雨水の一日暮れ

二十四節季の雨水は、二月の半ば過ぎ、降るものが雪から雨に変わり、地上でも雪解けがはじまるころだ。まさしく水にまつわる季の移ろいのなかに紙の花飾りがある。もちろん、花飾りという言葉が呼びおこす花の姿は桜とは限らない。けれども、水の動きはじめる早春において、紙の花飾りは、まことの春の花を待つ気分とともにある。

一方で紙は花の姿をとることができ、さらにまた、花は舟の姿をとることができる。それなら、紙は舟の材料にもなりうるはずだ。そういえば、丈夫な紙は水に浮く。

もちろん、ただ言葉遊びだけでこうした評を書いているわけではない。舟という語は、この句集に二度、ただし、見立てとしてのみ姿をあらわす。二度目は《毛布かけ尖れる耳の舟となり》で、眠るひとの片耳を、毛布のうえに浮かんだ一艘の舟に見立てる。見立てのくりかえしと実物の不在は、舟を憧れのものとして浮かびあがらせる。この憧れは、海という広がりが、眺める先にありながら踏みこみがたい場として描かれていることにも関わるだろう。

 液晶の眩しき海へ秋の蚊は
 凩に振るポラロイド写真の海
 金網に冬の音あり海のあり

水に耐えうる紙は、望みを文字として載せもする――《欲しきもの書くサイダーに濡れし紙》。紙は言葉を運ぶ舟にもなる。そして、書くことは、象徴的に、水のうえをゆくことへの憧れと結びつけられてもいる――《文字を書く速さ海鵜の飛ぶ迅さ》。このとき、『丈夫な紙』という書名は、句集を即物的に紙の束へと還元するイロニーを超えて、それを舟に見立てるユーモアとして働くことになる。書物=舟は、やはり夢のように、かなた先にその場を占める――《蒲団からとほき本棚とほき川》。

舟への憧れは、届くことへの願いでもある。だから、数枚の硬貨さえもが、手から手へ渡るとき、この句集ではあんなにもうつくしい。

 手から手へ硬貨ながるる蛍の夜

そう、流れていく。


2026-05-24

後記+プロフィール996

後記 ◆ 福田若之

 

『週刊俳句』第996号をお届けします。あと4回で第1000号。でも、個人的には、1000よりもむしろ999のほうにロマンスを感じるところもあります。銀河鉄道。 
 

それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。


no.996/2026-5-24 profile

■鈴木茂雄 すずき・しげお
堺市在住。「Picnic」「KoteKote-句-Love」所属。Twitter「ハイク・カプセル」

■中嶋憲武 なかじま・のりたけ
1960年生まれ。「炎環」「豆の木」2013年週俳eブックス「日曜のサンデー」2018年 第四回攝津幸彦記念賞・優秀賞受賞。2019年 第0句集「祝日たちのために(港の人)」山岸由佳とのコラボレーションによるwebサイト「とれもろ」
https://toremoro.sakura.ne.jp

■西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。笠井亞子と『はがきハイク』を不定期刊行。ブログ「俳句的日常」 twitter

福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。「群青」、「オルガン」に参加。第1句集、『自生地』(東京四季出版、2017年)にて第6回与謝蕪村賞新人賞受賞。第2句集、『二つ折りにされた二枚の紙と二つの留め金からなる一冊の蝶』(私家版、2017年)。

2026-04-19

後記+プロフィール991

後記 ◆ 福田若之

 

ほんとうにありがたいことというのは、ただただありがたいというより、むしろ新鮮な困惑に満ちているのかもしれません。 
 

それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。


no.991/2026-4-19 profile

■鈴木茂雄 すずき・しげお
堺市在住。「Picnic」「KoteKote-句-Love」所属。Twitter「ハイク・カプセル」

■中嶋憲武 なかじま・のりたけ
1960年生まれ。「炎環」「豆の木」2013年週俳eブックス「日曜のサンデー」2018年 第四回攝津幸彦記念賞・優秀賞受賞。2019年 第0句集「祝日たちのために(港の人)」山岸由佳とのコラボレーションによるwebサイト「とれもろ」
https://toremoro.sakura.ne.jp

■西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。笠井亞子と『はがきハイク』を不定期刊行。ブログ「俳句的日常」 twitter

福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。「群青」、「オルガン」に参加。第1句集、『自生地』(東京四季出版、2017年)にて第6回与謝蕪村賞新人賞受賞。第2句集、『二つ折りにされた二枚の紙と二つの留め金からなる一冊の蝶』(私家版、2017年)。

2026-03-15

後記+プロフィール986

後記 ◆ 福田若之

 

乾電池というのは、もちろんそれ自体がたいした発明に違いないのですが、あれらを嵌めこむソケットの構造もじつにすばらしいと思うのです。 
 

それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。


no.986/2026-3-15 profile

■宮﨑莉々香 みやざき・りりか
1996年高知生まれ。「オルガン」メンバー。

■鈴木茂雄 すずき・しげお
堺市在住。「Picnic」「KoteKote-句-Love」所属。Twitter「ハイク・カプセル」

■中嶋憲武 なかじま・のりたけ
1960年生まれ。「炎環」「豆の木」2013年週俳eブックス「日曜のサンデー」2018年 第四回攝津幸彦記念賞・優秀賞受賞。2019年 第0句集「祝日たちのために(港の人)」山岸由佳とのコラボレーションによるwebサイト「とれもろ」
https://toremoro.sakura.ne.jp

■西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。笠井亞子と『はがきハイク』を不定期刊行。ブログ「俳句的日常」 twitter

福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。「群青」、「オルガン」に参加。第1句集、『自生地』(東京四季出版、2017年)にて第6回与謝蕪村賞新人賞受賞。第2句集、『二つ折りにされた二枚の紙と二つの留め金からなる一冊の蝶』(私家版、2017年)。

2026-02-08

後記+プロフィール981

後記 ◆ 福田若之


天気予報に雪だるまが立っているのは、雪が降るだろうというだけで、雪だるまが作れるくらい積もるだろうという意味では必ずしもない。それでも、絵だけで、なんだかちょっと遊びの心地がしてくるものです。


それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。


no.981/2026-2-8 profile

■小笠原鳥類 おがさわら・ちょうるい
1977年生まれ。現代詩文庫『小笠原鳥類詩集』(2016)、詩集『おお、限りなく懐かしい動物たち』(2025)など、評論集『吉岡実を読め!』(2024)、『現代詩が好きだ』(2024)。『新撰21』(2009)に佐藤文香小論。
ブログ「×小笠原鳥類」 http://tomo-dati.jugem.jp/

■三宅桃子 みやけ・ももこ
2005年より、こしのゆみこ主催の「土やき研究会」で作陶を始める。
2013年より俳句を始める。超結社「豆の木」を中心に作句。
2016年〜現在「陸」会員。

■鈴木茂雄 すずき・しげお
堺市在住。「Picnic」「KoteKote-句-Love」所属。Twitter「ハイク・カプセル」

■岡田由季 おかだ・ゆき
1966年生まれ。「炎環」同人。「豆の木」「ユプシロン」参加。句集『犬の眉』(2014年・現代俳句協会)、『中くらゐの町』(2023年・ふらんす堂)。第67回角川俳句賞。YouTube 「俳句ファンちゃんねる」

■上田信治 うえだ・しんじ
1961年生れ。句集『リボン』(2017)エッセイ『成分表』(2022)。

福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。「群青」、「オルガン」に参加。第1句集、『自生地』(東京四季出版、2017年)にて第6回与謝蕪村賞新人賞受賞。第2句集、『二つ折りにされた二枚の紙と二つの留め金からなる一冊の蝶』(私家版、2017年)。

2025-12-28

週刊俳句2025年アンソロジー 12名12句

週刊俳句2025年アンソロジー 

1212


喉奥に未遂の咳や終電車  西生ゆかり  第926号

さざなみにプールの壁が剥がれて浮く  知念ひなた  第926号

濡れた手で就業規則さわっちゃった  暮田真名  第927号

足跡とサーフィン摺つてゆく跡と  松田晴貴  第936号

しかしぼろいな梅雨にはびこる言葉の塵  おおにしなお  第939号

合図なくたおれて鹿は孕んでいた  超文学宣言  第940号

掛軸を退かせば穴や蚊遣香  竹岡佐緒理  第942号

日永とは鯉一つゐる町の川  上田信治  第944号

尨犬の浮腫みて無口雪を欺く  ミテイナリコ  第945号

さざなみの昼の胡瓜のスープかな  彌榮浩樹  第947号

ゆふがほや睫毛濡れたる死者生者  押見げばげば  第953号

そこかしこ風の衣擦れ牡丹園  細川洋子   第954号

(福田若之・謹撰)

後記+プロフィール 975

後記 ◆ 福田若之


2025年は一度なのに、その忘年会は何度もある。



それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。よいお年を。


no.975/2025-12-28 profile

■岡田由季 おかだ・ゆき
1966年生まれ。「炎環」同人。「豆の木」「ユプシロン」参加。句集『犬の眉』(2014年・現代俳句協会)、『中くらゐの町』(2023年・ふらんす堂)。第67回角川俳句賞。YouTube 「俳句ファンちゃんねる」

■村田 篠 むらた・しの
1958年、兵庫県生まれ。2002年、俳句を始める。現在「月天」「塵風」同人、「百句会」会員。共著『子規に学ぶ俳句365日』(2011)。「Belle Epoque」

西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。笠井亞子と『はがきハイク』を不定期刊行。ブログ「俳句的日常」 twitter

■上田信治 うえだ・しんじ
1961年生れ。共著『超新撰21』(2010)『虚子に学ぶ俳句365日』(2011)共編『俳コレ』(2012)ほか。句集『リボン』(2017)エッセイ『成分表』(2022)。

福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。「群青」、「オルガン」に参加。第1句集、『自生地』(東京四季出版、2017年)にて第6回与謝蕪村賞新人賞受賞。第2句集、『二つ折りにされた二枚の紙と二つの留め金からなる一冊の蝶』(私家版、2017年)。

2025-11-23

後記+プロフィール 970

後記 ◆ 福田若之


そういえば、2025年ってことは、Windows95が出てから30年経つってことなんですね。

30年くらいしてから返信する電子メールがあっても、いいかもしれない。そのくらいの気持ちじゃないと無理なときもあります。


それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。


no.970/2025-11-23 profile

■鈴木茂雄 すずき・しげお
堺市在住。「Picnic」「KoteKote-句-Love」所属。Twitter「ハイク・カプセル」http://twitter.com/haiku_capsule
 
■中嶋憲武 なかじま・のりたけ
1960年生まれ。「炎環」「豆の木」2013年週俳eブックス「日曜のサンデー」2018年 第四回攝津幸彦記念賞・優秀賞受賞。2019年 第0句集「祝日たちのために(港の人)」山岸由佳とのコラボレーションによるwebサイト「とれもろ」
https://toremoro.sakura.ne.jp

西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。笠井亞子と『はがきハイク』を不定期刊行。ブログ「俳句的日常」 twitter

福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。「群青」、「オルガン」に参加。第1句集、『自生地』(東京四季出版、2017年)にて第6回与謝蕪村賞新人賞受賞。第2句集、『二つ折りにされた二枚の紙と二つの留め金からなる一冊の蝶』(私家版、2017年)。

2025-10-19

後記+プロフィール965

後記 ◆ 福田若之


川柳としてもだめ、俳句としてもだめ、という句の、どこがどうだめなのかは、きっと川柳と俳句とで多かれ少なかれ違う気がする。どうなんでしょう。


それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。


no.965/2025-10-19 profile

■鈴木茂雄 すずき・しげお
堺市在住。「Picnic」「KoteKote-句-Love」所属。Twitter「ハイク・カプセル」http://twitter.com/haiku_capsule
 
■中島憲武 なかじま・のりたけ
1960年生まれ。「炎環」「豆の木」2013年週俳eブックス「日曜のサンデー」2018年 第四回攝津幸彦記念賞・優秀賞受賞。2019年 第0句集「祝日たちのために(港の人)」山岸由佳とのコラボレーションによるwebサイト「とれもろ」
https://toremoro.sakura.ne.jp

西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。笠井亞子と『はがきハイク』を不定期刊行。ブログ「俳句的日常」 twitter

福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。「群青」、「オルガン」に参加。第1句集、『自生地』(東京四季出版、2017年)にて第6回与謝蕪村賞新人賞受賞。第2句集、『二つ折りにされた二枚の紙と二つの留め金からなる一冊の蝶』(私家版、2017年)。

2025-09-14

後記+プロフィール 960

後記 ◆ 福田若之


「踊る」っていう概念を普遍的なものとして根づかせた昔の人類、まじで何なんだ……。


それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。


no.960/2025-9-14 profile

■小笠原鳥類 おがさわら・ちょうるい
1977年生まれ。現代詩文庫『小笠原鳥類詩集』(2016)、詩集『おお、限りなく懐かしい動物たち』(2025)など、評論集『吉岡実を読め!』(2024)、『現代詩が好きだ』(2024)。『新撰21』(2009)に佐藤文香小論。ブログ「×小笠原鳥類」 http://tomo-dati.jugem.jp/ noteは https://note.com/ogasawarachorui

■鈴木茂雄 すずき・しげお
堺市在住。「Picnic」「KoteKote-句-Love」所属。Twitter「ハイク・カプセル」http://twitter.com/haiku_capsule
 
■中島憲武 なかじま・のりたけ
1960年生まれ。「炎環」「豆の木」2013年週俳eブックス「日曜のサンデー」2018年 第四回攝津幸彦記念賞・優秀賞受賞。2019年 第0句集「祝日たちのために(港の人)」山岸由佳とのコラボレーションによるwebサイト「とれもろ」
https://toremoro.sakura.ne.jp

西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。笠井亞子と『はがきハイク』を不定期刊行。ブログ「俳句的日常」 twitter

福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。「群青」、「オルガン」に参加。第1句集、『自生地』(東京四季出版、2017年)にて第6回与謝蕪村賞新人賞受賞。第2句集、『二つ折りにされた二枚の紙と二つの留め金からなる一冊の蝶』(私家版、2017年)。

2025-08-03

岸田祐子〔ビール俳句〕20歳

〔ビール俳句〕
20歳
★宇宙ブルーイング/宇宙HAZY DDH/ノンアルコール IPA /アルコール度数0%

岸田祐子


最近、ビアパブでもノンアルコールビールを見かけるようになった。全く同じ味とは言い難いし、ビールとして飲むのなら、アルコールがある方が美味しい。ただ、ノンアルコールビールが年々、美味しくなっていることも事実で、私個人は、ビールの代用ではなく新しい麦芽飲料として積極的に飲んでゆきたい。山梨県の大人気ブルワリー、宇宙が手がけたノンアルコールビールは、ヘイジーという濁ったスタイル。アルコールが持つ甘みがない分、ホップの植物っぽさがダイレクトに来て面白い。

ヴィレッジバンガード、略してヴィレバンは、書籍だけでなく、CDや雑貨、食品など幅広く扱う本屋で、サブカルの聖地と言われている。私が行った時にビールがあった記憶はないが、もし、ビールも扱うとしたら宇宙ブルーイングのビールがあったら面白い。

ビール噴く厨二病なのかなあ俺  福田若之

この句の人は、自分が厨二病かどうかを気にしている。差し出がましいけど「大丈夫、立派な厨二病です」と、私が太鼓判を押しておく。そもそも、厨二病でない人は、そんなことで悩まない。大人なのか若者なのか、書かれていないのでわからないが、「ビール噴く」とあるので、故意に振って噴き出すように仕向けたと考えると、比較的若い人。あるいは、実年齢は大人であっても精神が若い人。どちらにしても、悩みといい、ビールが噴くという状況といい、荒々しい若さがある。日本では、20歳を過ぎないとビールを飲むことはできない。だから、ビールが出て来る時点で20歳以上だと想像するが、取り扱い方を見る限り、ビールが好きというわけではなさそうだ。



2025-07-20

後記+プロフィール952

 後記 ◆ 福田若之 

 
これがもう10年以上前の文章を改稿転載したものだということに、心底驚いたことでした。色褪せていないどころか、いまこそしっかり考えたい問いを抱えている文章だと思った次第。
 
たとえば、もし信治さんの書くように「龍太は、俳句の価値判断一般が大衆的な基盤を持つ「べき」であると、誤読させる(そういうムードを醸成する)」のだとしたら、そのころ、そういう俳人が生まれ、かつまた、受け入れられる土壌を形成したものは何だったのか、とか、芭蕉の《此秋は何で年よる雲に鳥》という句を「春の季語としての「鳥雲に入る」という言葉がこの句を見るたびに思い浮んで、それを拭い去ることがどうしてもできないためかもしれない」 という立場からとらえる龍太の読みの妥当性、だとか。ばらばらのようで、それらはひとつに、そしてなにより今につながるような気がしてならないのです。


それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。


no.952/2025-7-20 profile
 
鈴木茂雄 すずき・しげお   
堺市在住。「Picnic」「KoteKote-句-Love」所属。Twitter「ハイク・カプセル」http://twitter.com/haiku_capsule

岸田祐子 きしだ・ゆうこ
『ホトトギス』同人。日本伝統俳句協会会員。2009年、第20回日本伝統俳句協会新人賞。タロットカードと西洋占星術で俳句や句集を占っています。俳句と占い(https://819-fortune.amebaownd.com/
 
福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。「群青」、「オルガン」に参加。第1句集、『自生地』(東京四季出版、2017年)にて第6回与謝蕪村賞新人賞受賞。第2句集、『二つ折りにされた二枚の紙と二つの留め金からなる一冊の蝶』(私家版、2017年)。


2025-06-15

後記+プロフィール947

後記 ◆ 福田若之

 
白骨の対義語は……黒毛?
 

それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。


no.947/2025-6-15 profile

彌榮浩樹 みえ・こうき
鹿児島県生まれ、京都市在住。「銀化」同人。2011年「1%の俳句-一挙性・露呈性・写生」で第54回群像新人文学賞受賞。句集『鶏』『トリガー・ハニー 銃爪蜂蜜』。
 
■小笠原鳥類 おがさわら・ちょうるい
1977年生まれ。現代詩文庫『小笠原鳥類詩集』(2016)、詩集『おお、限りなく懐かしい動物たち』(2025)など、評論集『吉岡実を読め!』(2024)、『現代詩が好きだ』(2024)。『新撰21』(2009)に佐藤文香小論。ブログ「×小笠原鳥類」 http://tomo-dati.jugem.jp/ noteは https://note.com/ogasawarachorui
 
岸田祐子 きしだ・ゆうこ
『ホトトギス』同人。日本伝統俳句協会会員。2009年、第20回日本伝統俳句協会新人賞。タロットカードと西洋占星術で俳句や句集を占っています。俳句と占い(https://819-fortune.amebaownd.com/
 
■鈴木茂雄 すずき・しげお   
堺市在住。「Picnic」「KoteKote-句-Love」所属。Twitter「ハイク・カプセル」http://twitter.com/haiku_capsule
 
土井探花 どい・たんか
1976年生まれ。「雪華」「ASYL」「楽園」同人。「カルフル」編集人。第40回兜太現代俳句新人賞。句集に『地球酔』。
 
山田耕司    やまだ・こうじ
1967年生まれ。俳句同人誌「円錐」編集人。句集『大風呂敷』『不純』。

■羽田野 令 はたの・れい
1950年生。「鏡」「ヤママユ」「義仲寺」参加。
 
■西生ゆかり さいしょう・ゆかり
1984年福井県生まれ。「街」同人。第1回街未来区賞、第3回円錐新鋭作品賞白桃賞、第3回新鋭俳句賞(俳人協会主催)準賞、第68回角川俳句賞。

■田中目八 たなか・もくはち
1978~。「奎」同人。西成の人。単家。パートタイム労働者。即興演奏。

中島憲武 なかじま・のりたけ
1960年生まれ。「炎環」「豆の木」2013年週俳eブックス「日曜のサンデー」2018年 第四回攝津幸彦記念賞・優秀賞受賞。2019年 第0句集「祝日たちのために(港の人)」山岸由佳とのコラボレーションによるwebサイト「とれもろ」
https://toremoro.sakura.ne.jp

西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。笠井亞子と『はがきハイク』を不定期刊行。ブログ「俳句的日常」 twitter
 
■上田信治 うえだ・しんじ
1961年生れ。共著『超新撰21』(2010)『虚子に学ぶ俳句365日』(2011)共編『俳コレ』(2012)ほか。句集『リボン』(2017)エッセイ『成分表』(2022)。

福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。「群青」、「オルガン」に参加。第1句集、『自生地』(東京四季出版、2017年)にて第6回与謝蕪村賞新人賞受賞。第2句集、『二つ折りにされた二枚の紙と二つの留め金からなる一冊の蝶』(私家版、2017年)。


2025-05-11

後記+プロフィール942

後記 ◆ 福田若之

 
今日は仕事で東京ビッグサイト、明日は文フリで東京ビッグサイト。みなさまのご来場をお待ちしております。
 
それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。


no.942/2025-5-11 profile

竹岡佐緒理 たけおか・さおり
1986年愛知県生まれ。「鷹」同人。「蒼穹」同人。俳人協会会員。第一句集『帰る場所』(ふらんす堂・2025年)
 
岸田祐子 きしだ・ゆうこ
『ホトトギス』同人。日本伝統俳句協会会員。2009年、第20回日本伝統俳句協会新人賞。タロットカードと西洋占星術で俳句や句集を占っています。俳句と占い(https://819-fortune.amebaownd.com/

中島憲武 なかじま・のりたけ
1960年生まれ。「炎環」「豆の木」2013年週俳eブックス「日曜のサンデー」2018年 第四回攝津幸彦記念賞・優秀賞受賞。2019年 第0句集「祝日たちのために(港の人)」山岸由佳とのコラボレーションによるwebサイト「とれもろ」
https://toremoro.sakura.ne.jp

西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。笠井亞子と『はがきハイク』を不定期刊行。ブログ「俳句的日常」 twitter

福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。「群青」、「オルガン」に参加。第1句集、『自生地』(東京四季出版、2017年)にて第6回与謝蕪村賞新人賞受賞。第2句集、『二つ折りにされた二枚の紙と二つの留め金からなる一冊の蝶』(私家版、2017年)。


2025-04-06

後記+プロフィール937

 後記 ◆ 福田若之

 
ためになる、は、ちょん、ちょん、とするだけで、だめになる。
 
それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。


no.937/2025-4-6 profile

■中島憲武 なかじま・のりたけ
1960年生まれ。「炎環」「豆の木」2013年週俳eブックス「日曜のサンデー」2018年 第四回攝津幸彦記念賞・優秀賞受賞。2019年 第0句集「祝日たちのために(港の人)」山岸由佳とのコラボレーションによるwebサイト「とれもろ」
https://toremoro.sakura.ne.jp

■西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。笠井亞子と『はがきハイク』を不定期刊行。ブログ「俳句的日常」 twitter

福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。「群青」、「オルガン」に参加。第1句集、『自生地』(東京四季出版、2017年)にて第6回与謝蕪村賞新人賞受賞。第2句集、『二つ折りにされた二枚の紙と二つの留め金からなる一冊の蝶』(私家版、2017年)。

2025-03-09

後記+プロフィール933

 後記 ◆ 福田若之

さよならといえば、1991年生まれの僕は『日曜洋画劇場』の淀川長治を印象深く覚えているほとんど最後の世代に属しているといえるかもしれません。それで、
 
さよなら私は十貫目に痩せてさよなら  高柳重信

なんかを読むときにも、どうも脳裡にあの「さよなら」の調子が浮かんで仕方がないのです。 そういう句ではないのは、わかっているのですが。

 
それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。




no.933/2025-3-9 profile

■中島憲武 なかじま・のりたけ
1960年生まれ。「炎環」「豆の木」2013年週俳eブックス「日曜のサンデー」2018年 第四回攝津幸彦記念賞・優秀賞受賞。2019年、第0句集「祝日たちのために(港の人)」。山岸由佳とのコラボレーションによるwebサイト「とれもろ」
https://toremoro.sakura.ne.jp

■西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。笠井亞子と『はがきハイク』を不定期刊行。ブログ「俳句的日常」 twitter

福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。「群青」、「オルガン」に参加。第1句集、『自生地』(東京四季出版、2017年)にて第6回与謝蕪村賞新人賞受賞。第2句集、『二つ折りにされた二枚の紙と二つの留め金からなる一冊の蝶』(私家版、2017年)。

2025-02-02

後記+プロフィール928

 後記 ◆ 福田若之

 
はじまりの季節とされる「はる」の綴りが、しかし「をはる」すなわち「終わる」に通じることを思う。ハナニアラシノタトヘモアルゾ、ではないけれど。
 
一方で、「さよならだけが 人生ならば/また来る春は 何だろう」とは、寺山修司の言。
 
それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。


no.928/2025-2-2 profile

■八上桐子 やがみ・きりこ
1961年生まれ。時実新子に師事。無所属。句集『hibi』(2018年1月/港の人)。
 
■小林すみれ こばやし・すみれ
1955年東京生まれ。2006年、「椋」入会、石田郷子に師事。2011年、第二回「椋年間賞」受賞。2015年、第一句集『星のなまへ』上梓。現在「椋」会員、俳人協会会員。
 
■田中目八 たなか・もくはち
1978~。「奎」同人。西成の人。単家。パートタイム労働者。即興演奏。
 
浅川芳直 あさかわ・よしなお
1992年生まれ。「駒草」同人、「むじな」発行人。句集『夜景の奥』(東京四季出版、2023)。
 
■叶裕 かのう・ゆたか 
1965年東京都足立区生まれ。「里俳句会」「塵風」「屍派」所属。写真家。

■中島憲武 なかじま・のりたけ
1960年生まれ。「炎環」「豆の木」2013年週俳eブックス「日曜のサンデー」2018年 第四回攝津幸彦記念賞・優秀賞受賞。2019年 第0句集「祝日たちのために(港の人)」山岸由佳とのコラボレーションによるwebサイト「とれもろ」
https://toremoro.sakura.ne.jp

■西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。笠井亞子と『はがきハイク』を不定期刊行。ブログ「俳句的日常」 twitter

2024-12-29

週刊俳句2024年アンソロジー 34名34句

週刊俳句2024年アンソロジー 
3434


初日記果物を剝く白さかな  瀬間陽子  第876号

枯れきらぬ芭蕉を枯らす春の雨  堀切克洋  第877号

暖かや木屑もそれを食む虫も  森尾ようこ  第878号

春や春ひと日の窓を開け放し  浅川芳直   第880号

流氷やいつかの私だつたもの  宇佐美友海  第881号

卒業の脛美しや血沼海  岩田奎  第883号

花馬酔木土嚢破れて土あらは  若林哲哉  第884号

つちふるや八坂の塔を鳥かすめ  千鳥由貴  第885号

はなうたにちらほら歌詞や春大根  田中木江 第887号

目(눈)と雪(눈)が同じでまぶしさの仲間  原麻理子 第887号

川沿いに家々の裏夕永し  うっかり  第888号

白藤の真下をくぐる櫓舟かな  加藤右馬  第889号

酔へば海訛りひろがる夜の涼し  楠本奇蹄  第890号

白服がハンバーガーを迷ひなく  鈴木総史  第891号

五月闇釘のまはりに槌の跡  野城知里  第891号

ルピナスや雨降ることに意味のなく  上田信治  第892号

蘭鋳の欲深さうな瞼かな  桐山太志  第894号

生きてゐることの楽しき鯰かな  犬星星人  第895号

逝去なお続く年表扇風機  牧野冴  第897号

なけなしを子にせびらるる梅雨入りかな  喪字男  第898号

さうめんは湯にほどかれて母の声  山中広海  第900号

勾玉に古語の湿りや野分立つ  有瀬こうこ  第903号

飛ばし合ふ西瓜の種の宙にあり  若杉朋哉  第904号

星飛んでうすき傷ある銀の匙  村上瑠璃甫  第907号

焚火跡踏めば浅間のけむり  マブソン青眼  第909号

遥かなるものに従い鳥渡る  月野ぽぽな  第911号 

何にあこがれ少年はきつねをころす  垂水文弥  第912号

われらの夢を集めし塔のうすけむり  関灯之介  第914号

息白く糸を漏らさず立っており  三宅桃子  第915号

やきそばをせしめれば足る春祭  藤田哲史  第916号

瑕新た木の下闇のしほれ花  田中惣一郎  第917号

また跳んでべつの芒でゆれてゐる  高梨章  第917号

まひるまの雨の枯野を今の人  クズウジュンイチ  第918号

冬ぬくしラー油の玉の繋がりて  千倉由穂  第918号

(福田若之・謹撰)