後記 ◆ 上田信治
上田の波多野爽波論を、2本、掲載させていただきました。
ひとつは『澤』の「アニミズム」特集、もうひとつは『傘karakasa』(藤田哲史・越智友亮)の「ライトヴァース」特集に書いたもので、それぞれ、波多野爽波で、という依頼をもらったのだったと思います。
依頼を受けてのにわか勉強で分かったのは、「ライトヴァース」も「アニミズム」も、ひじょうに恣意的に扱われることの多い概念で、専門外の自分がどう書いても正確さは期しがたいということで、だったら、単純にキーワードとして、人がそこから連想するような内容に照らして作家論を書くのが、よろしかろうと。
波多野爽波は、平成の俳句の潮流のオリジンの一つですから、ぜひこの機会に、その思想に触れていただければと思います。
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それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。
no.631/2019-5-26 profile
■うにがわえりも うにがわ・えりも
1995年生まれ。2016年、「好きな女の子ができて」(30句)第13回鬼貫青春俳句大賞。2019年、「指に風」(20句)で第4回宝井其角顕彰晋翁忌俳句俳文大賞三席。東北若手俳人集『むじな』に参加。歌人としては、「かばん」「塔」に所属。
■柴田千晶 しばた・ちあき
1960年横須賀生。「街」同人。句集『赤き毛皮』(金雀枝舎)、共著『超新撰21』『再読 波多野爽波』(どちらも邑書林)。詩集『生家へ』(思潮社)など。映画脚本「ひとりね」。https://twitter.com/hiniesta2010
■中嶋憲武 なかじま・のりたけ
1994年、「炎環」入会とほぼ同時期に「豆の木」参加。2000年「炎環」同人。03年「炎環」退会。04年「炎環」入会。08年「炎環」同人。
■市川綿帽子 いちかわ・わたぼうし
1976年神奈川県生まれ。「街」会員。俳人協会会員。市川恵子名義で詩も書いています。
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