2019-05-12

中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜 ジェフ・マルダー「ブラジル」

中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜
ジェフ・マルダー「ブラジル」


天気●暦の上では夏の到来、ということで、サンバを。


天気●ジェフ・マルダーとマリア・マルダー夫妻によるアルバム「Pottery Pie」(1970年)のB面2曲目。日本ではマリア・マルダーのほうが売れたのかな? この3年後のソロ・アルバム「オールド・タイム・レイディ」収録の「真夜中のオアシス(Midnight at the Oasis)」がヒットした。

憲武●「真夜中のオアシス」は今でもときおり耳にしますね。

天気●この「ブラジル」はジェフ・マルダー単独みたいな仕上がり。ギターの前奏が印象的。飛行機よりも船をイメージさせる音です。曲の最後の汽笛を思わせる低音のラッパからしても。

憲武●なるほど。船旅ですか。そう言われればそうかも。心細い口笛が印象的です。

天気●もともとはフランク・シナトラが歌うなどした古い曲。書かれたのは1939年。



憲武●ぼくは、ザビア・クガート楽団で知ってました。あと、アントニオ・カルロス・ジョビンかな。

天気●歌詞は、ブラジルでのラブ・ロマンスを思い出しながら、てな内容でしょうか。よくわからなんけど。合衆国から見て、異国情緒満点なんでしょうね。

憲武●手元のザビア・クガート楽団のライナーノーツを見ると、原題はポルトガル語で「ブラジルの水彩画」だったようです。あっ、「未来世紀ブラジル」で使われてませんでしたっけ?

天気●これですね。



天気●暑い季節は好きなので、音楽も南方系、ラテン系で気分を高めていきたいと思ってるんですよ。


(最終回まで、あと906夜) 
(次回は中嶋憲武の推薦曲)

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