中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜
ジェフ・マルダー「ブラジル」
天気●暦の上では夏の到来、ということで、サンバを。
天気●ジェフ・マルダーとマリア・マルダー夫妻によるアルバム「Pottery Pie」(1970年)のB面2曲目。日本ではマリア・マルダーのほうが売れたのかな? この3年後のソロ・アルバム「オールド・タイム・レイディ」収録の「真夜中のオアシス(Midnight at the Oasis)」がヒットした。
憲武●「真夜中のオアシス」は今でもときおり耳にしますね。
天気●この「ブラジル」はジェフ・マルダー単独みたいな仕上がり。ギターの前奏が印象的。飛行機よりも船をイメージさせる音です。曲の最後の汽笛を思わせる低音のラッパからしても。
憲武●なるほど。船旅ですか。そう言われればそうかも。心細い口笛が印象的です。
天気●もともとはフランク・シナトラが歌うなどした古い曲。書かれたのは1939年。
憲武●ぼくは、ザビア・クガート楽団で知ってました。あと、アントニオ・カルロス・ジョビンかな。
天気●歌詞は、ブラジルでのラブ・ロマンスを思い出しながら、てな内容でしょうか。よくわからなんけど。合衆国から見て、異国情緒満点なんでしょうね。
憲武●手元のザビア・クガート楽団のライナーノーツを見ると、原題はポルトガル語で「ブラジルの水彩画」だったようです。あっ、「未来世紀ブラジル」で使われてませんでしたっけ?
天気●これですね。
天気●暑い季節は好きなので、音楽も南方系、ラテン系で気分を高めていきたいと思ってるんですよ。
(最終回まで、あと906夜)
(次回は中嶋憲武の推薦曲)
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