2020-03-22

中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜 マリア・マルダー「真夜中のオアシス」

中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜
マリア・マルダー「真夜中のオアシス」


天気●先週から夜ふかしつながりで、マリア・マルダー「真夜中のオアシス」。


天気●1973年のソロデビューアルバム『オールド・タイム・レイディ』収録で、シングルカットされて、ヒットしました。

憲武●いつ聴いてもいい曲です。週刊俳句第629号で、ジェフ・マルダーを取り上げたとき、ちょっとこの曲に触れましたね。マリア・マルダーといえば、79年か80年にリンダ・ロンシュタットと竹内まりやとライブの日程が重なって、竹内まりやが「今日はマリアやリンダではなく、わたしに会いに来てくれてありがとう」とステージで挨拶した事が、FMfan かなんかに掲載されてましたよ。長くなりましたが、ま、どうでもいい情報です。

天気●ソロデビューの前には、ジム・クウェスキン・ジャグ・バンドにいたり、ジェフ・マルダーと夫婦でアルバムを出したりしていますが、私が知ったのは、この「真夜中のオアシス」。デビュー以前のキャリアは後追いで聴きました。高校を出てすぐだったかの頃。十代の終わり。

憲武●この曲、当時盛んにラジオで流れてましたよ。でもなかなか曲名がわからなくって。「あっ」と思うと、もうフェードアウトしていったり。

天気●歌声や独特の歌い回しが衝撃的でした。高音に裏返るところの透明感とかね。

憲武●その裏返るところに、なんか真夜中のある雰囲気が出てるような気がしてます。昔も今も。

天気●大好きなエイモス・ギャレットのギターも、この曲の伴奏で初めて聴いたのかもしれない。いま聴いても艶めかしいギターです。真夜中の質感そのものです。


(最終回まで、あと864夜)
(次回は中嶋憲武の推薦曲)

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