2020-08-09

後記+プロフィール694

後記 ◆ 福田若之


目が覚めたら、ということはすなわち、眠っていたのでした。実際、眠ることの戸口はそのつど曖昧なことばかりで、子どものころ、考え事をしながら歩いていると気が付いたら学校に着いていたみたいなことが何度となくあったけれども、たぶんそういう感じでひとは眠るのだろう。そんなふうに、方法らしい方法もなく、すとんと句を書いていきたいものです。

方法なしに必要なだけ眠ることができるというのは、きっと健康なんだろうと思います。けれど、たしかにそれは危なっかしいことでもある。たとえば、『エルム街の悪夢』の登場人物たちは、要するに健康が祟ってフレディに殺されてしまう。映画のことは置くとして、何らかの機械が動いているところで眠ってしまうことの危うさは、しばしば自分ひとりのものでさえありません。

というわけで、4時間ほど更新が遅れましたが、健康です。お待たせして、ご心配をおかけして、すみません。



それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。


no.694/2020-8-9 profile

■佐藤友望 さとう・ともみ
1999年、山形県山形市出身。「むじな」所属。

平山雄一 ひらやま・ゆういち
1953年生まれ。1987年より、吉田鴻司に師事。2003年、 第一句集『天の扉』を上梓。2006年より、超結社句会“わらがみ句会”代表。結社誌『鴻』で俳句エッセイ「ON THE STREET」を連載中。ロックやコミックスなどのポップカルチャーと、俳句の共通点を探求している。 公式Web OPEN http://www.yuichihirayama.jp 公式Facebookページ https://www.facebook.com/yuichihirayama.jp/

常原 拓 つねはら・たく
1979年神戸生まれ。
2016年「秋草」入会、山口昭男に師事。

桐木知実 きりき・ともみ
1998年生まれ。愛媛県出身。第17〜19回俳句甲子園出場。現在、私立関西学院大学に在学中。俳句雑誌「奎」編集部、関西俳句会「ふらここ」に所属。

■小林すみれ こばやし・すみれ
1955年東京生まれ。2006年、「椋」入会、石田郷子に師事。2011年、第二回「椋年間賞」受賞。2015年、第一句集『星のなまへ』上梓。現在「椋」会員、俳人協会会員。

谷口慎也 たにぐち・しんや
1946年、福岡県大牟田市生まれ。20~30歳ころまで、俳句・川柳・短歌・詩の雑誌に同時参加し実作を重ねる。それ以降俳句に焦点を絞り、幾つかの句誌を経て、平成元年に『連衆』誌創刊、現在に到る。句集に『谷口慎也句集』『残像忌』『俳諧ぶるーす』。評論集に『虚構の現実―西川徹郎論』『俳句の魅力―阿部青鞋選集』(共著)。師事する俳人は特になし。賞罰ともに多少。

■羽田野 令 はたの・れい
1950年生。「鏡」(俳句)、「ヤママユ」(短歌)、「義仲寺」(連句)所属。ブログ「けふえふえふとふてふ」。http://yaplog.jp/ef_ef/

■中嶋憲武 なかじま・のりたけ
1994年、「炎環」入会とほぼ同時期に「豆の木」参加。2000年「炎環」同人。03年「炎環」退会。04年「炎環」入会。08年「炎環」同人。

■吉平たもつ よしひら・たもつ
1946年生まれ。現代俳句協会、新俳句人連盟所属。句集刊行検討中。

西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。笠井亞子と『はがきハイク』を不定期刊行。ブログ「俳句的日常」 twitter

福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。「群青」、「オルガン」に参加。第一句集、『自生地』(東京四季出版、2017年)にて第6回与謝蕪村賞新人賞受賞。第二句集、『二つ折りにされた二枚の紙と二つの留め金からなる一冊の蝶』(私家版、2017年)。共著に『俳コレ』(邑書林、2011年)。

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