【700号記念】
すごくない週刊俳句
岡田由季
週刊俳句は、現在のところ5名の当番で回していて、その中で私が一番の新参者です。それでも、気が付いたらもう3年も経っているので驚きました。
2017年7月の第533号から参加し、第600号を経過して、今号が第700号です。あっという間でした。私が加わった時点で、週刊俳句は既に10年続いていて、物珍しがられる時期は過ぎ、存在して当たり前のものになっていました。この間の週俳を振り返ると、多少の波はあるものの、大変に注目されるといったこともなく、存続の危機というほど廃れることもなく、淡々と続いてきたのではないかと思います。
更新作業の他、当番としてたいした仕事をしていなくて心苦しいのですが、それでも多くの方に俳句作品や文章をお願いし、ほとんどは心よくお引き受けいただき、それが実際に記事になってきたことはとても嬉しく思っています。かたちになって残るというのはやはり快感です。
当番にとって週刊俳句の良いところは、ノルマが何も無いところです。例え記事が少なくなっても許され、無理に誌面を埋める必要もありません。アクセス数を稼ぐ必要もないし、他誌(?)と競争することもないですし、金銭が発生しないのでプレッシャーがありません。精神的にとても低エネルギーで続けられるのです。
読者にとって週刊俳句の美点と私が思うのは、義務感や義理で書かれた記事がとても少ないであろうということです。「〇月の俳句を読む」のようなこちらから依頼する記事であっても、文章の長短や対象作品の選択は執筆者に任されています。商業誌でも、紙媒体の結社誌や協会誌などでも、なかなかこれは難しいのではないかと思います。
そんなこんなで、週刊俳句は今後も続いてゆくだろうと思います。その中で、何かすごいことを企画するのはどなたか別の方にお任せして、日々淡々と進めていくのが自分には合っているように思います。
0 comments:
コメントを投稿