中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜
リトル・フィート「Rocket In My Pocket」
リトル・フィート「Rocket In My Pocket」
天気●あのね、ライヴ盤の愛聴盤ってあるじゃないですか。ベスト何枚かのうちの1枚が、リトル・フィートの「ウェイティング・フォー・コロンブス」(1978年)。というわけで、「Rocket In My Pocket」。
天気●77年のライヴだそうです。ところどころ音と絵がずれてて、いやんなっちゃうわけですが、それはそれとして、タワー・オヴ・パワーのホーンセクションが加わってるとこは「ウェイティング・フォー・コロンブス」のテイクと同じだし、聴いてみると、この音源が「ウェイティング~」収録なんじゃないのかと。まあ、確かめてはいないんですが。
憲武●うーむ。
天気●ギターとヴォーカルのローウェル・ジョージは79年になくなっていますから、「ウェイティング~」は貴重なライヴ盤。再結成(1987年)以降も、ローウェル・ジョージ抜きで長くやってますから、よけいに貴重。
憲武●この一度見たら忘れられないジャケット、いいですねえ。全裸のトマト姉さんがハンモックに横たわって、カリフォルニアの陽光をいっぱいに浴びてるジャケット。これ見ながら聴くと、また別の感動が。
天気●このバンドの音、どう大好きか、説明しにくいし、このライヴ名盤がどう大好きかも口で言えない。まあ、むりやりいえば、ノリ(グルーヴ)の懐深さかなあ、と。
憲武●巨大で深いうねりに巻き込まれますよね。
天気●そうそう。このトラックは、大好きなタワー・オヴ・パワーも入ってるので、もうたまらないわけです。
憲武●はいはい。
天気●ローウェル・ジョージは、ギターはもちろんなんですが(ワン・アンド・オンリーのスライド・ギター)、歌もいいです。野太くて、おおらかで。でもって、ちょっとかわいい。攻撃力はありそうだけど、攻撃的ではなくて。
天気●ローウェル・ジョージは、ギターはもちろんなんですが(ワン・アンド・オンリーのスライド・ギター)、歌もいいです。野太くて、おおらかで。でもって、ちょっとかわいい。攻撃力はありそうだけど、攻撃的ではなくて。
憲武●確かに一見コワモテ。でも可愛さがたまらない、みたいな。
天気●このアルバムなら、自分の部屋とリヴィングとクルマと、最低は3枚持っておいてもいいな、と。2枚しか持ってないんですけどね。
(最終回まで、あと840夜)
(次回は中嶋憲武の推薦曲)
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