2020-10-04

後記+プロフィール702

後記 ◆ 西原天気


中嶋憲武さんと一緒している本誌「音楽千夜一夜」シリーズは古い曲を取り上げることも多いのですが、ときどき、あの頃からもうずいぶんと月日が流れたんだなあ、と、あたりまえのことを思ったりします。ウッドストックという米国野外コンサートは1969年。そのすこし前から私の洋楽体験が始まっているのですが、ウッドストックから51年が経過。おお! 半世紀か! と、やはりある種の感慨はあるわけです。

いま10代の若者で俳句をやっていて、これを読んでくれている人もいるかもしれない。半世紀経ったとき、きょうこのごろ、2020年の俳句は、そして「週刊俳句」はどのように回顧されるのだろう、と、想像してみてもまったく想像がつきません。

海の向こうの野外コンサートを音楽雑誌で知り、レコード(ヴィニール盤)で聞いていた十代の私は、いまのこのときを微塵も想像できなかったですから、未来って、おもしろいものです。


それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。


no.702/2020-10-4 profile

■郡司和斗 ぐんじ・かずと
1998年生まれ。「二松学舎大学松風短詩会」、「蒼海」、「かりん」所属。第62回短歌研究新人賞受賞。Twitter:@gun_ji_wowowo

■小林苑を こばやし・そのを
1949年東京生まれ。「月天」「百句会」「塵風」所属。句集「点る」(2010年)。 
 
■対中いずみ たいなか・いずみ
1956年生まれ。田中裕明に師事。第20回俳句研究賞受賞。句集に『冬菫』『巣箱』『水瓶』(第68回滋賀文学祭文芸出版賞、第7回星野立子賞)。「静かな場所」代表、「秋草」会員。
 
■中嶋憲武 なかじま・のりたけ
1994年、「炎環」入会とほぼ同時期に「豆の木」参加。2000年「炎環」同人。03年「炎環」退会。04年「炎環」入会。08年「炎環」同人。 

■藤原暢子 ふじわら・ようこ
1978年鳥取生まれ。岡山育ち。東京在住。「魚座」を経て「雲」所属。旅人。写真家。第十回北斗賞受賞。第一句集『からだから』(文學の森、2020年)。

西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。笠井亞子と『はがきハイク』を不定期刊行。ブログ「俳句的日常」 twitter 

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