2021-03-14

祝祭 中西亮太 10句

 

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祝 祭  中西亮太

なめらかに光をつなぎ春の雪

艸魚忌や午後がまつたく暇であり

片足の潦水に触れ垣繕ふ

布物のまとめ置きある畑打

水温む机の脚を組み上げて

卒業の朝はこんなに眩しいか

春光をも貫いてゐる瑞鳥図

永き日や黒鍵白鍵より軽く

掃く人の椿壊してしまひけり

祝祭のあとしづかなる春の村

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