毎週日曜日更新のウェブマガジン。俳句にまつわる諸々の事柄。photo by Tenki SAIBARA
祝 祭 中西亮太
なめらかに光をつなぎ春の雪
艸魚忌や午後がまつたく暇であり
片足の潦水に触れ垣繕ふ
布物のまとめ置きある畑打
水温む机の脚を組み上げて
卒業の朝はこんなに眩しいか
春光をも貫いてゐる瑞鳥図
永き日や黒鍵白鍵より軽く
掃く人の椿壊してしまひけり
祝祭のあとしづかなる春の村
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