【中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜】
グラディス・ナイト&ザ・ピップス「さよならは悲しい言葉」
天気●1960年代後半から70年代にかけて人気を博したソウル・グループ、グラディス・ナイト&ザ・ピップスといえば、「夜汽車よ! ジョージアへ(Midnight Train to Georgia)」が有名ですが、今回は、「Neither One Of Us(Wants To Be The First To Say Goodbye)」。
天気●1973年にブッダレコードに移籍して「夜汽車よ! ジョージアへ」の大ヒットを飛ばす直前、72年にモータウンレコードからリリースです。
憲武●邦題は「さよならは悲しい言葉」ですね。この曲昔、TBSラジオで深夜、久米宏が「プラチナハイディスク」って番組やってまして、よくかかってました。アシスタントが関根世津子で、ダイアナ・ロスの曲などもかかってました。1973年かな。4年だったかな。いやー、いいですねー。思い出しました。
天気●エレピの印象的なイントロから、せつないメロディ、せつない歌唱。
憲武●グラディス・ナイトって、力強いソウルフルな歌唱も勿論いいんですが、バラードも沁みますね。
天気●先にサヨナラを言いたくない、どちらもサヨラと言えないでいる、っていう歌詞で、内容もせつないラヴ・ソングです。恋の終わりなんでしょうが、デートの終わりのときの感傷も思わせ、歌詞からはどちらともわからない(英語力がない)。
憲武●Oh, memories, those old memories get in my my Lord knows it's only meって箇所から判断すると、恋の終わりなんじゃないでしょうか。
天気●なるほど。そうなんですね。ストリングスほか流麗なアレンジのなか、ドラムとベースが地味ながらしっかりグルーヴしていて、ソウルバラードの名演だなあ、と。
(最終回まで、あと814夜)
(次回は中嶋憲武の推薦曲)
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