2021-04-25

吐き気 横井来季 10句



吐き気 横井来季

母校燃やす煙よ凧と軋みつつ

眠りかたを毎夜忘れてしまふよ菫

火酒叩くなづきの部屋を一つづつ

ボートレースまんぢゆうの濡れ朽ちてをり

付箋剝がれかけゐる陽炎の出口

夕焼の模様に渇く春田かな

小銭入れて自販機光る春の泥

ハンドルに脚かけて寝る花見かな

アイマスク越しに障子の蝶がうごく

春暑し吐き気は眼窩へと集ふ

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