2021-08-01

後記+プロフィール 745

 後記 ◆ 村田 篠


東京は今年に入ってから、ほぼずっと緊急事態宣言下にあります。あまりに簡単に宣言が出たり引っ込んだりするので、すっかり日常化して意味をなしていないところへ、オリンピックが始まり、東京はじめ各地の感染者数は過去最高をうってしまいました。

正直、1年以上ずっと不自由を強いられている日常生活のすぐ近くでオリンピックが行われていることが、ピンときません。あれは、テレビをひねれば映像が映るような仕掛けのパラレルワールドなんじゃないか、それくらい遠い世界のできごとのような気がします。

そんなわけで、オリンピック周辺の情報は、自分の生活にも少なからず影響があるのでネットからとっていますが、競技は見ていません。もちろん結果の情報などは入ってきますが、「あ、そうなんだ」で終わります。でも考えてみたら、私の場合、ここ20年くらいはそういう状態に近かったような気がします。そのことにあらためて気づいただけなのかもしれません。


それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。


no.745/2021-8-1 profile

■対中いずみ たいなか・いずみ
1956年生まれ。田中裕明に師事。第20回俳句研究賞受賞。著書に句集『冬菫』『巣箱』『水瓶』(第68回滋賀文学祭文芸出版賞、第7回星野立子賞)、『シリーズ自句自解Ⅱベスト100対中いずみ』。「静かな場所」代表、「秋草」会員。

■中嶋憲武 なかじま・のりたけ
1994年、「炎環」入会とほぼ同時期に「豆の木」参加。2000年「炎環」同人。03年「炎環」退会。04年「炎環」入会。08年「炎環」同人。

■西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。笠井亞子と『はがきハイク』を不定期刊行。ブログ「俳句的日常」 twitter

■岡田由季 おかだ・ゆき
1966年生まれ。「炎環」同人。「豆の木」「ユプシロン」参加。句集『犬の眉』(2014年・現代俳句協会)。ブログ 「道草俳句日記」

■村田 篠 むらた・しの
1958年、兵庫県生まれ。2002年、俳句を始める。現在「月天」「塵風」同人、「百句会」会員。共著『子規に学ぶ俳句365日』(2011)。「Belle Epoque」

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