【中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜】
The Surfrajettes「Toxic」
憲武●夏っぽい音、聴いて夏っぽさを感じる音って、何かなあと思ってたんですが、これは夏っぽいと思いました。The Surfrajettesで「Toxic」。
憲武●えー、ブリトニー・スピアーズの「Toxic」のカバーですね。
天気●オリジナルを知らなかったので、聴いてみたら、聞いたことのある曲でした。でも、だいぶ違う感じでやってますね。
憲武●違う曲かと思いますよね。サーフミュージックだからという訳ではないんですが、リバーブ(残響エフェクト)って夏らしさがあるんじゃないかなぁと思った訳です。
天気●ヴェンチャーズ以来の伝統ですから、リバーブたっぷりなサウンドは。
憲武●あと、隣の部屋で聞こえてるような感じの音ってのも夏らしさを感じます。つまり、音をぼんやりさせると夏っぽくなるのかな、と。
天気●なんともいえぬ安物感(ルックスではなくて、音の、ね)も一因ではないかと。
憲武●安物感、それも重要ですね。このバンドはあまりデータが無いんですが、意外なことにトロントのインストゥルメンタルバンドです。バンド名は、suffragette(婦人参政権論者)に掛けてるようですね。
天気●見た目がものすごいですね。夏らしいかと問われれば、暑苦しすぎると答えるしかないのですが。
憲武●ミニスカートに白いゴーゴーブーツ。これだけで充分暑苦しいです。
天気●汗にもビクともしなさそうな重装備の化粧とかね。
憲武●夏って、外を歩いていて、どこかから不意に聞こえてきた音楽に魅力を感じてしまえる季節だと思います。このバンドは、そんな風情を備えてると思いましたね。
(最終回まで、あと795夜)
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