【空へゆく階段】№54 解題
対中いずみ
「青」321号(1981年12月号)の編集後記。当時は爽波と裕明が後記を半分ずつ書いていた。爽波は、京極杞陽が亡くなったことについて触れている。一方、当時22歳の青年裕明は哲学的思惟を展開している。
裕明はこの号には「くらまみち」6句を投じている。
長き夜の帰帆と思ふ草の絮
老さめてひとり目白を飼ふ山家
ことば得て夜の林檎のひかりなす
ただ長くあり晩秋のくらまみち
冬紅葉くらきばかりに鹿匂ふ
初冬の日高くなりて釣りにゆく
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photo by Tenki SAIBARA
【空へゆく階段】№54 解題
対中いずみ
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