【中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜】ソルティー・シュガー「ハナゲの唄」

【中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜】

ソルティー・シュガー「ハナゲの唄」

憲武●こいつが伸びていて、友人に指摘されて恥ずかしい思いをしたこともあります。ソルティー・シュガーで「ハナゲの唄」。

 

憲武●ソルティー・シュガーといえば、ミリオンセラーの「走れコウタロー」1曲で有名ですね。ま、現在では知る人ぞ知る、感じでしょうね。

天気●若い人は、どうなんでしょう？

憲武●意外とYouTubeで知ってるかもしれませんね。この曲、「走れコウタロー」の次に出たシングルで、当時、僕は小学校4年くらいだったんですね。で、ラジオを聴いていたらソルティー・シュガーの新曲「浜辺の歌」どうぞ、とか言ってて、僕は「へー、綺麗な曲歌うんだなあ」とか思って、聴いてたらどうも浜辺ではないようだ。と、よくよく聴いてみるとハナゲでしたという過去です。浜辺は伸びません。

天気●浜辺と鼻毛。似てる。

憲武●この曲、実はカバーなんですね。オリジナルはひがしのひとしという人の「鼻毛の伸長度に関する社会科学的考察」です。えー、こういう曲ですね。

天気●ひがしのひとし？　ぜんぜん知らないですが、古くからやっている人なんですね。

憲武●そうみたいですね。京都で活躍した人のようですよ。オリジナルはストレートなフォークソングで、歌詞が一部違っています。カレッジ・フォークとも呼ばれてました。時代を感じます。

天気●ソルティー・シュガーはバンジョー奏者（佐藤敏夫→砂糖と塩）がいて、ブルーグラスっぽいですから、オリジナルとずいぶん違いますね。

憲武●ソルティー・シュガー風にしたんでしょうね。ソルティー・シュガーは結成一年目で解散して、リーダー山本コウタローはこのあと「武蔵野タンポポ団」「山本コウタローとウィークエンド」とキャリアを重ねていきます。

天気●武蔵野タンポポ団！　ひゃあ、何十年も忘れてたバンド名です。ありましたね。　

憲武●山本コウタローのTBSラジオの深夜放送は大好きで、よく聴いてました。

天気●聴いてた。「板さんのナントカカントカ」ってコーナーがありましたよ。

憲武●「板さんのケッテイ！」ですね。あと、「たいこめ（鯛釣り船に米を洗う）コーナー」「恥の上塗りコーナー」などありましたね。というわけで「ハナゲの唄」でした。 

（最終回まで、あと785夜）