2021-10-31

【中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜】チューリップ「ぼくがつくった愛のうた(いとしの Emily)」

【中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜】
チューリップ「ぼくがつくった愛のうた(いとしの Emily)」


憲武●文化祭シーズンになって参りますと、なぜかこの曲を思い出します。チューリップで「ぼくがつくった愛のうた(いとしの Emily)」。


憲武●イントロなしのブレスから始まる印象深い曲です。リリースは1974年です。シングルとして発売されて、B面は「私のアイドル」です。このアイドルって、ビートルズですね。

天気●デビュー曲の「魔法の黄色い靴」をラジオで聴いたとき、「おっ!」てなりましたよ。ビートルズっぽいといえば、ぽい。ぽくなくても、当時の和製ポップスとして、とてもシャレていた。

憲武●ま、チューリップといえばビートルズというくらい、その傾倒ぶりは有名です。イントロなしで始まる曲は、ビートルズには多くありまして、この「ぼくがつくった愛のうた」も、その辺を意識していることでしょう。

天気●「君の心へ続く長い一本道は♪」(青春の影)が「ロング・アンド・ワインディングロード」だったり、ね。

憲武●そうでした。この「ぼくがつくった愛のうた」、作詞作曲は財津和夫ですが、ボーカルは姫野達也です。この声質、好きなんです。チューリップ初期のヒット曲のボーカルを結構担当してますね。

天気●甘ったれた声。大ヒットした「心の旅」もそう。

憲武●あと、僕の好きな「銀の指環」もですね。この曲、「ぼくがつくった愛のうた」、ラジオで聴いて初めて知って、アルバムを買ったんですが、今でもときどき引っ張り出して聴いてます。煉瓦にいろんな色のチョークで落書きがしてあって、真ん中に白くチューリップのロゴが書いてあるアルバムです。アルバムタイトルは書いてないんです。ホワイトアルバムのようなイメージですね。この曲のイメージは日だまりの中を、暖かい日です、キュートな若い二人が、ゆっくり歩いている、そんな感じです。何かの思い出か妄想か、そんなものに密接に繋がっているんでしょうね。

天気●若い頃って、いろんな妄想をしますからね、しょうちゅう。そういえば、年をとって、妄想しなくなってる。妄想から朦朧へ、ですね。

憲武●トホホ。というわけで「ぼくがつくった愛のうた」でした。 


(最終回まで、あと783夜)

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