2021-12-26

週刊俳句2021年アンソロジー 14名14句

 週刊俳句2021年アンソロジー 
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雪いろの冬毛のじかんみじかいね  木田智美  第717号 

笛吹きて猫の貌なる明治雛  篠崎央子  第724号 

なめらかに光をつなぎ春の雪  中西亮太  第725号

水を掻くかすかな音も桜の夜  近恵  第726号

線香の黒く光るや寒戻り  須藤光  第727号

しばらくを地にくつついて石鹸玉  姫子松一樹  第730号

眠りかたを毎夜忘れてしまふよ菫  横井来季  第731号

玉音が洩れとるパッキン替えときや  湊圭伍  第741号

限りある家の暮春を拭いてをり  上田信治  第752号

台風を湯に鎮むれるあひるちやん  恩田富太  第756号

運動会サンドイッチを窮屈に  本多遊子  第757号

声冴える模型の肺を開くとき  花島照子  第761号

麦の芽を何度も風のやりなほす  田邉大学  第764号

極月の鳶のことさらきれいな輪  岡田由季  第765号

(福田若之・謹撰)


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