第767号
2022年1月2日
【再掲】佐藤智子『ぜんぶ残して湖へ』特集
■2022年「週刊俳句」新年詠 (1)■
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二〇二二年新年詠(1) (到着順)
1月2日23:43、記載漏れを追加しました
飾焚くむかし逢引せし斎庭 谷口智行
志と書き恥ずかしや去年今年 池田澄子
白鳥は夜火はこぶ硝子の器 小田島渚
黎明にシリウス われらは地に囚われ 宇井十間
初日待つアクリル板にラテ飛べり 永山智郎
しづかなる年のはじめと思ひけり 杉田菜穂
去年今年エンドロールへつづきけり 鈴木茂雄
正月小袖揃つて餃子つつみけり 鈴木総史
元旦も元日もない犬走る いなだ豆乃助
港より花火報せる年新た 市川綿帽子
絵の虎の一歩踏み出す初明り 篠崎央子
身の洞に響く咆哮初茜 飯田冬眞
サーベルタイガーふたたびの幻世を 九堂夜想
素十・素数・素人・素敵初句会 ハードエッジ
なまはげがヴーヴクリコの栓を抜く 竹内宗一郎
あら玉のあららふにゃふにゃチンアナゴ 芳野ヒロユキ
闇の美を薔薇色で消す初明かり んん田ああ
夢を見る力蜜柑を積み上げて 曾根 毅
ルービックキューブ揃へり初御空 内田創太
言の葉を紡ぎて解きて去年今年 熊谷尚
初茜世界は遠くなりにけり 中村弘一
虎の尾を踏む張子の虎や老いの春 大井恒行
毒がひつよう寅年の破魔矢には 石原ユキオ
絵双六ずつと格子のなかに居し ばんかおり
眼福てふ言葉や初富士もまた 内村恭子
海老の眼のふたつこち向く御慶かな 山口昭男
去年今年国生みの島あをあをと 中村 遥
初雀にぎやか過ぎて眩しくて 玉田憲子
独り居の父を訪ぬや芋頭 小谷由果
元日の目覚めの眼鏡かけにけり 齋藤朝比古
謹賀新年欠伸の元栓がひらく 福田若之
座り立ち跳び吠え歌ひ虎の賀状 マイマイ
前の歯に切り数の子を奥の歯へ 岡田一実
舞姫や明ける冬至の紅を引く 上野葉月
葛湯ほら何度も窓のあかるくて 高瀬みつる
宇宙を小さく丸めて独楽まわす 中内火星
神様の作りかけなるちよろぎかな 箱森裕美
初鳩の小羽根散りけり花川戸 クズウ・ジュンイチ
淑気満つアロマキャンドル吹き消せば 西生ゆかり
なまはげの零せし藁を祀りけり 広渡敬雄
ゴーグルの厚さ頼もし旅始 小林かんな
元朝や大浴場と小浴場 瀬戸正洋
虎刈りの記憶消えずに初日の出 岡村知昭
けん玉に凸と凹あり去年今年 雪我狂流
放たるる如くに鴉初茜 杉原祐之
すごろくのロスジェネに似るまた休み 堀田季何
一月一日一粒の声の鳥 八上桐子
また一年生きておせちを食ひ散らかさむ 山口優夢
松飾る喪の家とわからぬやうに 青山酔鳴
志と書き恥ずかしや去年今年 池田澄子
白鳥は夜火はこぶ硝子の器 小田島渚
黎明にシリウス われらは地に囚われ 宇井十間
初日待つアクリル板にラテ飛べり 永山智郎
しづかなる年のはじめと思ひけり 杉田菜穂
去年今年エンドロールへつづきけり 鈴木茂雄
正月小袖揃つて餃子つつみけり 鈴木総史
元旦も元日もない犬走る いなだ豆乃助
港より花火報せる年新た 市川綿帽子
絵の虎の一歩踏み出す初明り 篠崎央子
身の洞に響く咆哮初茜 飯田冬眞
サーベルタイガーふたたびの幻世を 九堂夜想
素十・素数・素人・素敵初句会 ハードエッジ
なまはげがヴーヴクリコの栓を抜く 竹内宗一郎
あら玉のあららふにゃふにゃチンアナゴ 芳野ヒロユキ
闇の美を薔薇色で消す初明かり んん田ああ
夢を見る力蜜柑を積み上げて 曾根 毅
ルービックキューブ揃へり初御空 内田創太
言の葉を紡ぎて解きて去年今年 熊谷尚
初茜世界は遠くなりにけり 中村弘一
虎の尾を踏む張子の虎や老いの春 大井恒行
毒がひつよう寅年の破魔矢には 石原ユキオ
絵双六ずつと格子のなかに居し ばんかおり
眼福てふ言葉や初富士もまた 内村恭子
海老の眼のふたつこち向く御慶かな 山口昭男
去年今年国生みの島あをあをと 中村 遥
初雀にぎやか過ぎて眩しくて 玉田憲子
独り居の父を訪ぬや芋頭 小谷由果
元日の目覚めの眼鏡かけにけり 齋藤朝比古
謹賀新年欠伸の元栓がひらく 福田若之
座り立ち跳び吠え歌ひ虎の賀状 マイマイ
前の歯に切り数の子を奥の歯へ 岡田一実
舞姫や明ける冬至の紅を引く 上野葉月
葛湯ほら何度も窓のあかるくて 高瀬みつる
宇宙を小さく丸めて独楽まわす 中内火星
神様の作りかけなるちよろぎかな 箱森裕美
初鳩の小羽根散りけり花川戸 クズウ・ジュンイチ
淑気満つアロマキャンドル吹き消せば 西生ゆかり
なまはげの零せし藁を祀りけり 広渡敬雄
ゴーグルの厚さ頼もし旅始 小林かんな
元朝や大浴場と小浴場 瀬戸正洋
虎刈りの記憶消えずに初日の出 岡村知昭
けん玉に凸と凹あり去年今年 雪我狂流
放たるる如くに鴉初茜 杉原祐之
すごろくのロスジェネに似るまた休み 堀田季何
一月一日一粒の声の鳥 八上桐子
また一年生きておせちを食ひ散らかさむ 山口優夢
松飾る喪の家とわからぬやうに 青山酔鳴
■後記+執筆者プロフィール……上田信治 ≫読む
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