【空へゆく階段】№63 解題
対中いずみ
「晨」67号(1995年5月号)掲載。「晨」で新たなシリーズ「花照鳥語」が始まり、その第一回を裕明が担当した。第二回は中田剛で、両人が文章で登場する機会は多い。ちなみに、「静かな場所」22号で満田春日が、「旅人かへらず」は、ハムレットの第三幕第一場、「生きるか、死ぬか…」に続く長台詞中にあることを指摘している。
今号の発表作品10句。
一山に棲む鳥老いぬ春の瀧
母を待ちながら本読む椿かな
水音のかたきを獵の名残とぞ
日曜学校雪解の風にひらかれて
瀧壺といふほどもなく雪解風
ものの芽のふゆるを告げよ嵐山
蜷あゆむ水やはらかと思うとk
夜の雨残りし鴨をつつみけり
引鴨やインクを充たし何もせず
寒食のものうすうすとあたたかく
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