後記 ◆ 上田信治
2020の「落選展を読む」を(ようやく)書き終わりました。たいへんな遅延をお詫びします。
5月中に2021年の分を、そのあと、二年分の角川俳句賞の受賞作、岩田さんと岡田さんと、本誌掲載の候補作(黒岩さんのがまた面白いんだ)を読んでいきたいと思っています。
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髙柳さんの句集『涼しき無』(ふらんす堂)(出たばっかりです)と、評論『究極の俳句』(中公選書)は、合わせて、髙柳さんが、自身の作のみならず、これからの俳句全体の方向性、可能性はこれなんじゃないか、という提言をされている(髙柳さんは「提案」と言っていますが)。
その提言はたいへん意義深いものと思われますが、必ずしも、自分(上田)は賛成ではありません。しかし、句集をひもとけば、その提言のレンジを越えて、どのような方面の読者をもナットクさせる佳句が並んでいるのでしょう(髙柳さんは脱力も抽象もお手のものですからね)。これからゆっくり読みます。
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それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。
no.784/2022-5-1 profile
■小川楓子 おがわ・ふうこ
1983年生まれ。「舞」会員。終刊までの十年間「海程」所属。
1983年生まれ。「舞」会員。終刊までの十年間「海程」所属。
■黒岩徳将 くろいわ・とくまさ
1990年生まれ。「いつき組」「街」所属。
■外山一機 とやま・かずき
1983年生まれ。「鬣TATEGAMI」同人。力行会の書庫に出入りして以来、移民の俳句の世界に興味津々。
1983年生まれ。「鬣TATEGAMI」同人。力行会の書庫に出入りして以来、移民の俳句の世界に興味津々。
■中山奈々 なかやま・なな
1986年生まれ。「百鳥」同人、「淡竹」「奎」所属。冬でもTシャツは仕舞わずに着る。
1986年生まれ。「百鳥」同人、「淡竹」「奎」所属。冬でもTシャツは仕舞わずに着る。
■中矢 温 なかや・のどか
「楽園」、現代俳句協会所属。
■三世川浩司
1956年生まれ。「海原」に参加。
■横井来季 よこい・らいき1956年生まれ。「海原」に参加。
2001年生まれ。愛知県生まれ。「楽園」「奎」「ふらここ」所属。
■対中いずみ たいなか・いずみ
1956年生まれ。田中裕明に師事。第20回俳句研究賞受賞。句集に『冬菫』『巣箱』『水瓶』(第68回滋賀文学祭文芸出版賞、第7回星野立子賞)。「静かな場所」代表、「秋草」会員。
■福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。「群青」、「オルガン」に参加。第1句集、『自生地』(東京四季出版、2017年)にて第6回与謝蕪村賞新人賞受賞。第2句集、『二つ折りにされた二枚の紙と二つの留め金からなる一冊の蝶』(私家版、2017年)。共著に『俳コレ』(邑書林、2011年)。
1991年東京生まれ。「群青」、「オルガン」に参加。第1句集、『自生地』(東京四季出版、2017年)にて第6回与謝蕪村賞新人賞受賞。第2句集、『二つ折りにされた二枚の紙と二つの留め金からなる一冊の蝶』(私家版、2017年)。共著に『俳コレ』(邑書林、2011年)。
■西原天気 さいばら・てんき1955年生まれ。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。笠井亞子と『はがきハイク』を不定期刊行。ブログ「俳句的日常」 twitter
■上田信治 うえだ・しんじ
1961年生れ。句集『リボン』(2017)、エッセイ『成分表』(2022)。共著『超新撰21』(2010)『虚子に学ぶ俳句365日』(2011)共編『俳コレ』(2012)ほか。
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