【中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜】
デヴィッド・ローズ「Gay Spirits」
天気●まあ、世の中、なんだかんだあるのですが、ひととき、涼しくてゴージャスなデヴィッド・ローズと彼のオーケストラ「Gay Spirits」を。
天気●1947年リリーズですから、米国は戦勝気分さめやらぬ時期? これからどんどん豊かになってくっていう高揚がみなぎっていた時代でしょうか。かたや日本は、まだ占領下。まだ戦後闇市の時代? こういう音楽を聴くと、同じ地球上か? とも思っちゃいます。
憲武●星がいっぱい瞬いてるって感じの曲ですね。知りませんでしたけど、この人。いやいいですわあー。
天気●デヴィッド・ローズ(1910 - 1990)は「大草原の小さな家」の音楽担当だそうです。このドラマ、観てないんですけどね。
憲武●音楽担当だったんですか。僕も観てなかったんです。何、観てたんでしょうね。
天気●調べてみると、この曲がドーナツ盤のA面で、B面は「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」。ジャズというカテゴリーのバンドなのでしょうが、この「Gay Spirits」はイージー・リズニング寄り。デヴィッド・ローズは、ジャズのリズムセクションに流麗なストリングをかぶせるっていうのが基本、というか得意みたいです。
憲武●1940年代のアメリカは、こういういい音楽がたくさんあって、幸せな時代でしたね。細野晴臣がランチタイムミュージックって呼んでいた音楽って、こういう音楽だったのか、と。
天気●この曲、米国のコンピCDで知ったのですが、大好きでね、いつ聴いても、胸躍る。幸せな気分になれるんです。
(最終回まで、あと752夜)
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