【中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜】
The Honey Drippers「Sea Of Love」
憲武●暑い夏には、「夏だ! サザンだ! 達郎だ!」だけではなく甘いラブバラードも似合います。という訳でThe Honey Drippersで「Sea Of Love」。
憲武●ハニードリッパーズはレッド・ツェッペリン解散後、ロバート・プラント、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベック、ナイル・ロジャースらによって1984年に結成されたスーパーバンドです。最もEP盤一枚発表しただけでしたが。
天気●バンド名からして「昔懐かし」を狙って、この曲も古いタイプのロカバラード。
憲武●ベストヒットUSAだったかポッパーズMTVだったか、どっちで観たのか忘れましたが、シャウトせず動かないロバート・プラントがとても印象的でした。
天気●ミュージックビデオでよく流れてました。
憲武●この曲のオリジナルは、フィル・フィリップスによって1959年に発表されました。アル・パチーノ主演の「シー・オブ・ラブ」という映画で使用されてましたよね。
天気●へぇ、カヴァーなんですね。
憲武●低音を中心に歌うとロバート・プラントの声って、甘いんだなと思いました。やっぱりこういうロカビリーっぽいの、やってみたかったんですね。欧米の人たちの根っこには、あるみたいです。
天気●甘い声してますね。ただ、これでも充分にキーが高い。レッド・ツェッペリンのときシャウト系の金切り声で、えらく高音でしたから、それと比べると、低く落ち着いて聞こえますよね。
憲武●そうなんです。落ち着いてるんです。しかし毎日本当に暑いです。この曲はちょっと涼しい気分になれます。
(最終回まで、あと754夜)
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