2022-08-14

対中いずみ【空へゆく階段】№75 解題

【空へゆく階段】№75 解題

対中いずみ


このころ、宇佐美魚目の第三句集『天地存問』(角川書店刊)が刊行されたようで、その広告が載っている。

311号の裕明6句は以下の通り。

昼寝後も卯の花腐し荒れにけり

葭切のむかしごゑなる没日かな

軒しづくごしに鞍馬の夏柳

夏木立文さまざまに古ぶなり

六月の太鼓破れて祀らるる

この旅も半ばは雨の夏雲雀

(太字は『花間一壺』に収められている)

≫田中裕明 後記 311号

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