【中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜】
サンタナ「Song Of The Wind」
天気●サンタナ。取り上げたことがあるかどうか忘れましたが、今回は「キャラバンサライ」というわりと地味めかもしれないアルバムから「Song Of The Wind」といういうインスト曲を。
天気●構成というほどの構成がなく、コード進行はほぼ2つの循環。カルロス・サンタナが気持ちよく自由にソロを弾くための曲みたいな感じです。
憲武●虫の音から始まるアルバムですよね。虫の音を聴きながら、ジャケット見てると僕もキャラバンの一員みたいな気分になってくるんですよ。行ったことないけど。高校の頃、わりとヘビロテで聴いてました。ロックというよりフュージョンみたいな感じですが。
天気●メジャーセブンスのコードに乗って、ちょっと感傷的な美しいフレーズ、高音でのロングトーンなど、サンタナのギタープレイの特徴がうまい具合に出た曲です。
憲武●グレッグ・ローリーのキーボードがギターに印象的に被さってくるところが好きですね。ふわーっと被さってくる感じ。
天気●聴きどころはもちろんギターなんですが、サポートするドラムとかのパーカションが例によってタイト。リズムを聴くだけでも美味しい。それと、ベースも動いたりしっかりとどまったりで聴きごたえ充分です。こいう緻密なインストは、聴くたびに、違う楽器やパートに絞って耳を澄ますのも愉しみ方のひとつだと思うんですよね。
憲武●マクロな聴き方とミクロな聴き方、両方楽しめます。マクロな聴き方っていうのは、メロディ中心に、何かしながら聞いてる感じで、ミクロな聴き方っていうのは、音を大きめにして細かいところまで聴き入るって感じです。
天気●アルバムジャケットの大きな夕日(?)と砂漠。暑いけどちょっと涼しげな空気にも、この曲はよくあっていて、当時ずいぶん愛聴しました。
(最終回まで、あと744夜)
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