【中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜】
ヴォルフペック「Dean Town」
天気●コロナ禍で広がり定着したもののひとつに、居間や書店などの店頭からのライブ配信があると思うのですが、これ、大規模な野外コンサートなどとは対照的で、音楽の新しい届け方ではないかと。ここでも、この手のライブを何度か取り上げていますが、今回は、ヴォルフペック「Dean Town」を。
天気●いかにも居間。ライティングはよくある明るい自然光じゃなくて、部屋の中な感じ。ドラムキットを2人で分担して、ランプシェイドをシンバルにしたり。ある意味、リアルな居間感が横溢です。
憲武●なんかいい感じですね。居間が新鮮。
天気●この数年、話題のファンクバンドで、VULFPECKの読みがどうしてヴルフペックじゃなくてヴォルフペックなのかは、適当にググってください。どうでもいいっちゃいいんですが。
憲武●英語「Wolf」のドイツ語発音らしいですね。
天気●音はとにかくタイト。で、不思議にクールというか、低温のまま乗せてくれるところが快感です。
憲武●ヘッドフォンで聴いてると、頭が痛くなりそうなタイトさです。でも、それが快感になってくる。不思議。
天気●好きな音楽を、低コスト・低燃費で続けていく。この流れは、なかなか素敵だと思ってるんです。20世紀の大量消費時代からの次なるステップとして。
(最終回まで、あと712夜)
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