後記 ◆ 村田 篠
最近、この歳になってしばしば思うのは、「ひとつでいいから、外国語をマスターしておけば良かった」ということです。高校時代、英語のヒヤリングが壊滅的に劣等生だったこともあり、語学をしっかり勉強するという発想が若いころの私にはありませんでした。
日本にいる限り日本語ができれば生活には困らないので、そのまま歳をとってしまいましたが、日本語以外の言葉で読んで書いて話せて、欲を言えば、考えることができるということは、世界も広がるし、日本を外から見るという発想を持つことがもっと自然に身についたかもしれない、と、今ごろになって思うのです。
そんなことを感じながら、先週から連載が始まった中矢温さんの「ブラジル俳句留学記」を楽しく拝読しています。
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それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。
no.850/2023-8-13 profile
「楽園」、現代俳句協会所属。
■中嶋憲武 なかじま・のりたけ
1960年生まれ。「炎環」「豆の木」2013年週俳eブックス「日曜のサンデー」2018年 第四回攝津幸彦記念賞・優秀賞受賞。2019年 第0句集「祝日たちのために(港の人)」山岸由佳とのコラボレーションによるwebサイト「とれもろ」
■西原天気 さいばら・てんき
■村田 篠 むらた・しの
1958年、兵庫県生まれ。2002年、俳句を始める。現在「月天」「塵風」同人、「百句会」会員。共著『子規に学ぶ俳句365日』(2011)。「Belle Epoque」
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