後記 ◆ 村田 篠
書くことを思いつかないので、手元にあったアランの著作『定義集』(神谷幹夫訳/岩波文庫)で、季語になっている言葉はないかと探してみたら、ひとつだけありました。
蜃気楼 Mirage
砂から立ち昇った熱気から生じる視覚のイリュージョン。転じて、われわれの欲望と合致し、われわれが躍起になって美化しようとしているすべての予知。たとえば、砂漠のなかである水の層を見ていると信じている者は、自分がなにを見ているのか本当のところ、よく知らないのであって、水の層を見ることを選んでいるのだ。したがって、蜃気楼とは最愛の誤謬である。それは主として、外的な出来事にかかわっている。
面白いので、いつかまた抜き出してみようと思います。
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それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。
それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。
no.881/2024-3-10 profile
■宇佐美友海 うさみ・ともみ
1996年生まれ。「銀化」所属。
■中矢 温 なかや・のどか
1999年愛媛県生れ。「楽園」同人、現代俳句協会所属。
■郡司和斗 ぐんじ・かずと
1998年茨城県生。蒼海俳句会所属。第一歌集『遠い感』(短歌研究社)。大学院を卒業して関東に帰ってきたので、句会とかいろいろ誘ってほしいです。
■鈴木茂雄 すずき・しげお
堺市在住。「Picnic」「KoteKote-句-Love」所属。Twitter「ハイク・カプセル」http://twitter.com/haiku_capsule
堺市在住。「Picnic」「KoteKote-句-Love」所属。Twitter「ハイク・カプセル」http://twitter.com/haiku_capsule
■瀬戸正洋 せと・せいよう
1954年生まれ。れもん二十歳代俳句研究会に参加。春燈「第三次桃青会」結成に参加。月刊俳句同人誌「里」創刊に参加。
■谷口慎也 たにぐち・しんや
1946年、福岡県大牟田市生まれ。20~30歳ころまで、俳句・川柳・短歌・詩の雑誌に同時参加し実作を重ねる。それ以降俳句に焦点を絞り、幾つかの句誌を経て、平成元年に『連衆』誌創刊、現在に到る。句集に『谷口慎也句集』『残像忌』『俳諧ぶるーす』。評論集に『虚構の現実―西川徹郎論』『俳句の魅力―阿部青鞋選集』(共著)。師事する俳人は特になし。賞罰ともに多少。
■中嶋憲武 なかじま・のりたけ
1960年生まれ。「炎環」「豆の木」2013年週俳eブックス「日曜のサンデー」2018年 第四回攝津幸彦記念賞・優秀賞受賞。2019年 第0句集「祝日たちのために(港の人)」山岸由佳とのコラボレーションによるwebサイト「とれもろ」
■西原天気 さいばら・てんき
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