2024-03-03

【中嶋憲武×西原天気の音楽千夜一夜】ゾンビーズ「This Will Be Our Year」

【中嶋憲武×西原天気の音楽千夜一夜】
ゾンビーズ「This Will Be Our Year」


天気●ドラマを観てて、いい曲だな、と思うことがあって、今は、知らない曲でも、歌詞の一部で検索かけると判明する。便利な時代です。というわけで、ゾンビーズ「This Will Be Our Year」。

 

天気●ゾンビーズって、「ふたりのシーズン(Time of The Season)」という曲を知っているくらいで、ほとんど知らない。 調べてみると、1961年結成のイギリスのバンド。何曲かヒットを出して、数年で解散。存在感は微妙ですが、ヒット曲で今もファンには愛されてるって感じでしょうか。爺さんになってからも、たまに演ってるようです。 

憲武●ゾンビーズといえば「ふたりのシーズン」ですね。僕もこの曲以外知りません。聞いたことはあるのかも知れないですが、記憶にない。冒頭の「This Will Be Our Year」、初めて聴きましたが、いいです。

天気●この曲、ピアノが印象的です。もともとピアニスト/キーボード奏者が組んだバンドなので、こうなるんですね。シンプルなコード弾きに、ちょっと凝った音も混じって、気持ちの良い伴奏です。

憲武●ハイハットがずっと鳴り続けてる感じって、60年代のマージービートですね。やはり。

天気●ボーカルは、甘い。さすが、ソフトロックに範疇化されるバンドです。

憲武●ソフトロック、悪くないです。むしろ好きかもしれません。ずっとそればかりでも困りますが。

天気●歌詞は正統的なラヴソング。キミに出会って恋をして、ようやく良い年になりそう、という感じでしょうか。でも、こう切なく歌われると、それまでが長かったんだなあ、「ようやく」(took a long time to come♪)という部分が強く響いて、ちょっとじわっと来るんですよね。


(最終回まで、あと672夜)

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